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新たな大地に花束を  作者: 高速左フック
第七章 ハヤタ、悪気ない過ち
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第六十三話

 「ところでアンタ、今度の週末はどうしてるのよ?」


 会場を片付けをしているハヤタをみていたミミミは、唐突にこんな事を聞いてきた。


 「いきなりなんだよ?」


 「アンタって、週末労働の義務があるでしょう?


 ほら、どこで働いているのか、話に上がる事がなかったから気になったのよ?」


「あれ、言ってなかったか?


 いや、なかったな」


 そう一人で、納得しているハヤタの『週末労働の義務』とは、この惑星の社会の法律みたいなモノである。


 教育、納税、労働の義務とは、聞いた事があるだろうが、


 「まあ、俺の場合、学生身分だけど、親がいないからな。


 ある程度の援助は受けてはいるが、ある程度は、労働しとけというワケだから、


 クオウさんのトコロで、一緒に働いてはいるよ」


 そんな事を言うと、ミミミは顔をしかめていたのを見たナタルも聞いていた。


 「あのハヤタ様、よろしいでしょうか?


 その事なのですけれど、私も話を伺いたいのですが?」


 「えっ、ナタルまで、顔をしかめて、どうしたんだ?」


 「いえ、私も聞いた話ですが、ハヤタ様は社長になったって、お聞きしまして…」


 「はぁ、誰がそんな事を!?」


 ハヤタは思わずそんな事を勢いよく聞いてしまったので、ナタルは謝りながら話した。


 「す、すいません、リッカ様から、お聞きしまして…」


 「い、いや、お前は悪くない。


 リッカ!!」


 別の区画で作業をしていたリッカを呼びつけ、先ほどの内容を話がてら、ハヤタは注意をした。


 「お前、ナタルに変な事を吹き込むなよ?」


 だが、リッカは性格からか悪気なく答える。


 「いやー、悪い悪い。


 やっぱ、その話、違ったんだな」


 「オレのどこに、そんな資金があると思ってるんだよ?」


 「それも、クオウが出してくれたとか…」


 「そこまでさせる、オレは何なんだよ。


 学費は出してくれたって、言ってるけど、一応、借金だからな?」


 軽く謝る感じのリッカを見て、ミミミは…。


 「真面目な話だけど、結構、その話、浸透してるのよ?」


 まだ、顔をしかめていた。


 「どうして?」


 「それは、私が聞きたいわ。


 おかげでミスティも、アンタの設立した会社にインターン見学したいと言う始末よ?」


 「はあ、何でそんな事になってるんだよ!?


 言っておくけど、本当の事だぞ?」


 そう言って、ハヤタは自分の生徒手帳の機能を使って、ある一覧をナタル達に見せた。


 「株式会社、ウルフィ・オ・ファーム。


 確かに週末労働の職業欄に、ハヤタ様の名前がありますね?」


 「クオウって、農業関係の仕事してるのね?」


 「ちなみに芋を栽培する、スペシャリストだぞ?」


 「い、意外ね」


 この辺りで、ハヤタは何かに気づいて頭を掻いた。


 「ハヤタ様、どうしたのですか?」


 「気づいた事があってな…。


 でも、これは…」


 「何、まさかアンタ、ホントに社長なの?」


 「んなわけ、あるか。


 まあ、説明するとだな。


 まず、オレは社長じゃない」


 「それは、そうね」


 「うん、後、リッカは知らないんだよな?」


 「まあ、知らねえな。


 でも、面白いネタだから、言いふらしたよ」


 「お前が、犯人かよ!?」


 だが、ハヤタはこれ以上、追及する気もなく。


 「でも、これは説明するより、実際を見てもらう方が良いかもな。


 クオウさんに話を通すから、よかったら、会社見学でもしてみるか?」



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