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新たな大地に花束を  作者: 高速左フック
第四章 ハヤタの眉間が寄る時
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第四十五話

 どこかのタイミングで言ったか、母星が滅べば、一級以下の惑星の名前は消去される。


 そのため、その惑星を調べる事の出来るのは、考古学関係の資格持つ者である。


 と、ハヤタは話をした覚えがあるが、


 それはアポニーと、取り調べを行った際に知ったことである。


 「おや、確信をついたかな?」


 ニヨニヨと嫌な笑みを浮かべているが、ワトニーにとっては理解が出来ない単語なのだろう。


 アクセントのない言い方で聞いてきたのが、とても印象的だった。


 「あのニンジャって、何ですか?」


 そして、そのぐるぐる眼鏡を光らせて、アポニーは答えた。


 「よくぞ、聴いてくれた。


 それは太古の昔から、彼の住む、その惑星が滅亡するまでに存在した。


 暗殺、偵察、隠密行動を主とした影の組織、それが忍者だよ」


 「秘密警察、という事でしょうか?」


 ワトニーのハヤタを見る目が明らかに変わったのが見て取れたが、アポニーは構わず言う。


 「古来より、影の組織というのは、消滅したり、別の組織に名を変え、変貌したりもする。


 だが、この忍者だけは違う性質を見せているんだよ。


 判明から、名前を変えず、存在し。


 その惑星単語の認知率は、驚異の75パーセント超えなのだ!!」


 「それは凄いですね!?」


 今度はハヤタが聞きなれない単語を耳にしたので、驚いたワトニーに聞いた。


 「75パーセントって、何だ?」


 「よほど辺境じゃない限り、


 『忍者って、何ですか?』と質問して、ほとんどの人間が答えられるってレベルです」


 「それって、凄いのか?」


 「惑星を四等分して、25パーセントです。


 さっき言った、惑星単語の認知率は大体、この25パーセントを行ったり来たりするものなんです」


 いまいち理解出来ない会話内容だが、アポニーは構う事はない。


 「それは時代の流れもあるだろうけど、書籍、映像なりで伝来、現地調査して基本的に、こんな諸説は消えていくのも、普通なのだよ。


 当然、例外もあるけどね。


 でも、君は他の惑星の人たちは、君の惑星の調査もしている聞いた事がある?」


 「ええと、惑星観察説ってヤツ、だっけ?」


 確か学校でそんな話をした事があったのも思い出しながら、ハヤタは怪訝そうにアポニーを見ているが、彼女は『ムフフ』と頷いて言う。


 「随分と風流な言い方をするんだね。


 でも、明らかに技術レベルが違い過ぎる我ら側の調査力をもってしても、完全に解明には至らなかったのだよ。


 どのような組織でも、何かしらの痕跡を残すというのは、歴史が証明している。


 しかし、世界各国で『いるかもしれない』というレベルまで言われ続け。


 それでも表に出ることもなかった。


 影の組織。


 今や『ニンジャ』は…」


 アポニーは溜めは、


 「高度な考古学用語に、発展してるのだよ!!」 


 ハヤタを呆れさせ。


 「どおりでナノマシンの言語規制に、引っかからないワケだけど…。


 何をふざけた事を、調査に持ち込もうとしてるんだ、お前は?」


 彼に、当然の返答を返す。


 「ふざけてなんかないよ。


 でも、そう考えると全てのつじつまがあうのだよ」


 「忍者が忍術を使って、ナタルの心を動かしたってか?」


 「んっ、そんな事、出来るんだ?」


 「えっ、出来るのですか?」


 「出来るワケがねえだろ…」


 ワトニーまで続くので、ハヤタは頭まで痛くなるのは言うまでもない。


 だが、アポニーにとっては。


 「ニンジュツ、ニン、ジュツ、忍術!!」


 「あっ」


 目を輝かせる発言だったのに、気づいたのは迂闊だった。


 「ナタル氏の心境の変化は、キミは忍術を使ったからだよ!!」


 「本題を見失ってないのは、ありがたいけど。


 お前!!


 ホントに何を言ってるんだ、お前!?」


 警察関係者であろうと、こうなるのは無理もない。


 そして『ムフフ』とアポニーは、懐から自身の端末を取り出して言う。


 「では、君が忍術を使った。


 証拠を見せようじゃないか…。


 ワトニー、さっきまで私がどのような事を、事件を追っていたのか知ってるかね?」


 「集団詐欺の摘発でしたね?」


 「ハヤタ君、彼に見覚えはないかね?」


 そう言って、アポニーの端末から映し出された人物をみて、ハヤタは言った。


 「見覚え…。


 いや、悪い。


 見覚えが、ないな?」


 「そんな事を言わないでよ。


 話が進まないではないか?


 まあ、勝手に進めるけど…」


 「いや、進めるなよ」


 「でも、最近、君にも覚えがあるはずだよ。


 『ワタクシ、貴方と同じ惑星に住んでいた者だ』と、人が訪ねて来ただろう?」


 その点に関して、ハヤタは合点が言った。


 「ああ、あのおっさんか?」

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