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新たな大地に花束を  作者: 高速左フック
第四章 ハヤタの眉間が寄る時
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第四十話

 「コバヤシ・ハヤタ君?」


 どこにでもある出席確認、しかし、そこに返答する声はなかった。


 それにはパンチは気にはなりもしていたが、クラス担任のキョコ先生は思い出したように言った。


 「ああ、そうでしたね。


 そういえば、連絡がありました」


 『欠席』の欄にサインをしている様子を、パンチは空席となったハヤタの席を見ていたように、それは生徒会でも、話題となっていた。


 「ハヤタ様は一体、どうしたのでしょう?」


 「ナタル、ああいう元気が取りえだけの男でも、体調を崩す時は崩すわよ」


 そこでリッカは笑いながら答えた。


 「いや、今回はズル休みだぞ?」


 「アンタね…」


 冗談で言った雰囲気を感じたので、ミミミは呆れてしまう。


 「いや、根拠はあるって、偶然、ハヤタに会ったんだよ」


 「体調、悪そうでした?」


 「いやいや、全然、元気。


 そこでさ…」


 リッカは口ごもるのを見て、ミミミは勘ぐる。


 「何、ズル休みするって、言ってたの?」


 唇の乾きを感じ、ミミミは水を口に含む当たりでリッカは答えた。


 「いや…」


 ミミミは水を口に含むと。



 「逮捕されてくるってさ」



 それは、もう咳き込む。


 「き、汚えな!!」


 リッカは睨みはしたが追求はしなかったのは、ナタルの表情が見えたからだった。


 「ま、まあ、冗談で言ったと思うんだ。


 本当に問題あったら、学校側から何らかの処分があると思うからな」


 しかし、こうなると一同が向かうのは言うまでもない。


 「…誰もいない」


 ミミミツをおいて。


 「ミミミ、ナタルはわからんでもないが、何でお前までついて来るんだ?」


 「あれでも生徒会の一員なのよ。


 ズル休みするのは、注意しないといけないじゃない」


 「まあ、そうだけどよ…」


 三人はそういう事を言いながら、ハヤタのアパートに着いた。 


 当然、チャイムを押すのはナタルだったのだが、


 「ハヤタ様?」


 日も沈みかけた、そのドアは何の返事も返ってこなかった。


 『逮捕』という単語が先にあったためか、一同に不安がよぎるが、それを打ち消したのは、


 「お、ナタルじゃねえか?」


 クオウだった。


 「あっ、クオウ様」


 そのクオウ様は、頭を掻きながら答えた。


 「その様付けは、やめてくれ。


 というか、揃いも揃って、ハヤタに何の用だ?」


 「実は…」


 ナタルは事情を説明すると。


 「ああ、なるほどな…」


 クオウはどうやら心当たりがあるらしく答えた。


 「うん、まず逮捕されるというのは、アイツの冗談だ」


 「やっぱりね…」


 ミミミは何となく察してはいたが、安心していたが、クオウはその表情は明るくなるのを止めて言った。


 「だがな、今、警察の世話になってるのは事実だ」


 「どういう事よ?」


 「ああ、それは…だな…」


 「あれ、どうしたのよ。


 みんな、揃って?」


 クオウは言いづらそうにしていると、ヒルデも帰って来た。


 「いや、あの例の件だよ。


 コイツらにどう言えば、良いのやら…」


 ヒルデは集まったメンツでおおよそを察して、ハヤタの部屋のカギを開けた。


 「そうね、とりあえず話が長くなるでしょうし。


 部屋に上がりなさいよ。


 クオウ、あなたも来る?」


 「いや、知ってるからな、説明をしてやれよ」


 ヒルデはクオウも促すが、彼が断りを入れたので三人をハヤタの部屋へと促した。


 そして、全員を座って、自分も身支度も終えたので話し始めた。


 「まず、警察にお世話になったけど、決して彼は悪い事をして、世話になったってのは無いわ」


 ヒルデは作為的にナタルを見ると、


 「やはり、そうでしたか…」


 何かしらを察していたナタルが肯いていた。


 「やはり、そうでございましたか…」


 「ナタルちゃん、数か月前、貴女が入院中、彼と何をしたか覚えているでしょ?」


 ナタルは焦りもあったが、ナタルのその返答に思い当たる節があった。


 「一体、何があったのよ?」


 当然、ミミミは知らないので聞いてきたので、ヒルデは説明する地点を探り当てて言った。


 「そこから話す事にするわね。


 彼が…」


 それは入院、していた頃の話。


 その話をハヤタは警察署の取調室でしていた。


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