第三話
今のままのペースで、投稿を続けてると大分、凄く時間が掛かりそうなので、できる限り急いで投稿します。
その集まりにいるのは、どうやらリッカだった。
何やら話をしているみたいだが、
「あのでっかいの、リッカだな。
お前の知り合いなのか?」
どうやら、あの体格はわかりやすいらしい。
「近所でもあるからな。
それにオレの住んでる、隣の住人の知り合いでもあるんだ。
引っ越したての頃のに、色々、世話になってさ。
でも、どうしたんだろ?」
別に言い争っているわけでもないのだが、ひとだかりが出来てるのだから気になって当然だったが、どうやら原因は。
「おい、ハヤタ。
こっち来い」
ハヤタだったらしい。
「どうしたの?」
「お前に用事があるんだってよ。
コイツがコバヤシ・ハヤタだよ」
紹介を受けた人物をみると、女生徒だsった。
ただ、真っ黒な水中メガネ、それもスキューバダイビングに使われるような大きなメガネで、
「……」
表情を窺えない分、こっちを見ているから戸惑ってしまう。
「あ、あの、何か用?」
『見慣れた』シルバーに少し青の入った髪の色からして、地球人では無いのはわかるが、
「その声…」
「どこかで会ったか?」
「見つけました!!」
そして、急に抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと!?」
戸惑っているが、彼女は嬉々として離しはしない。
「会えました、会えました、会えました!!」
さすがに騒ぎになったのが、わかったの彼女は構わずメガネを取りながら答えた。
「わかりませんか?」
そこには綺麗な女性が自分を見ていた。
おかげでハヤタはようやく合点が行く。
「もしかして、ナタルか?」
「はい、ナタルです。
ナタル・アルペシオです」
「VRしてるから、わからなかったよ」
抱きついたナタルはキョトンとして答える。
「ぶいあーる?」
「ああ、こっちの離し、でも目の方は大丈夫なのか?」
「はい、このメガネとナノマシンで見えるように…」
「そうなんだ…」
ナタルの表情には独特な印象があった。
原因は『目』だった。
彼女は視力を失い、入院中のハヤタと同室だったのだが…。
「すまんがナタル、ちょっと離れて、周りに誤解されたら困る」
すでに注目をあびているが、ナタルはさらに離れようとしない。
「酷いです。
先に嫌がったのは、私ですのに、あの時の貴方は、私を抱き寄せていたではありませんか?」
そして、その発言が周囲をザワつかせる。
「そんな私を抱いたのは、貴方様ではありませんか?」
とうとう収集が付かない発言と共に、自分の学校生活が波乱に満ちる事も予想できた。
言うまでも無く、この後の昼休み、事情聴取される羽目になっていた。
リッカ、ハヤタ、パンチとテーブルを囲んでいる。
「ふーん、つまり昏睡から目覚めてからの入院中、同室になったのがナタルってワケか?」
「まあ、同時期に滅んだ同期って事で、それで色々あったんだよ」
「うらやましいなー。
あんな美女とお近づきになれるなんてな」
パンチは上機嫌に冷やかすが、飲み物を一口飲んだハヤタは、
「いや、正直、キツかった」
表情は暗かった。
「何でだよ?」
「『40日間』って、聞いた事があるんじゃないのか?」
ハヤタのこの一言は、聞いている二人にとっても知っている事だったらしい。