第二十二話
「そういえば、銀河会議の議長を映像で見た事がありますけど、顔が『まーすぴーぽるさん』っぽくって、腕が六本ありました」
ナタルが、妙な説得力のある発言をしていると、
「まったく、これでは先が思いやられる…」
ミミミツが偉そうに入ってきた。
当然、ハヤタの事は無視して、ハヤタ達の机の中心に資料を置いて言った。
「ミミミ、ナタルさん、週末の他校との交流会の日時が決まりました」
「まあ、ミスティさんの学校です」
無視されてはいたが、資料は普通に目に付いたので、ハヤタは聞いてみた。
「ナタル知り合いなのか?」
「お前には、関係ない」
ミミミツは遮ろうとするが、ナタルは答えた。
「はい、有名な方で、トァール学院生徒会長でもあるのですよ」
「まあ、こんな感じで資料に乗ってるからな。
それでなんで有名なんだ?」
「生徒会活動だけでなく、部活動も活発な方なのです」
「デュエルの全国出場経験者で、普通に優勝候補だって聞いた事があるわね」
「デュエル、ふ~ん…」
聞いたことがない部活動にハヤタは空返事しか出来なかったが、その部活動に写真に目を通す。
「フェンシング…?」
そう言う通りの競技の風景があったが、ハヤタが注目したのはその姿である。
「薄すぎないか?」
「何がよ?」
「いや、資料がな」
染めたわけでは無い、ピンク色の髪をした彼女を全身をマジマジと見ていたが、ミミミツは言った。
「誰がお前も連れて行くと言った」
「ダメなのか?」
「当然だろう、いくらお前が生徒会のメンバーでも、入りたての人間を学校の代表の一人として送ると思ってるのか?」
ミミミツに嫌味を言われ、ハヤタはムッとするが、
「そういうわけにはいかないわ」
反論したのは、以外にもミミミだった。
「ど、どうしてだ。
なんで、こんな劣等種を、交流会に参加させるのだ?」
「だって、見なさいよ」
そう言って、ミミミは生徒会室を見回させた。
ちなみにこの生徒会室には、ハヤタ、リッカ、ナタル、ミミミにミミミツがいる。
当初、ハヤタがこの教室にて、初顔を合わせた時には、二十人ほどいたのだが…。
『がらん』とした通り。
ここにいる五名、コレが今現在の生徒会メンバー全員でなのであった。
「アンタが、原因でしょうに?」
あの挨拶運動の騒動以来、当初の生徒会メンバーが次々と辞表したのだ。
「何もアンタの、交友関係を責める気はないけど、兄さん、今まで十人くらいで行っていた交流会が、いきなり四人で交流会をするつもり?
せめて、人数は多いのには越した事はないわ」
妹の指摘に、ミミミツは何も言い返せないでいると、ナタルは笑顔で言った。
「では、ハヤタ様も学園交流に、行きましょう」
「まあ、いいけど…。
でも、トァール学院なんて聞いた事ないぞ?」
「はい、この惑星にはございません」
「えっ、どういう事だ…?」
「星間移動する手はずを整えておきますね」
「んっ、セイカン…なんだって?」
「はい、星間移動です。
その学校は、他の惑星にありますから」
ナタルの言う事に、ようやく理解出来たのは、事が済んでだった。
そう、ハヤタ自身、忘れていたのかも知れない。
ここは地球では無いのだ。




