第二十一話
ハヤタは、先にオオカミ男のクオウを見たら、驚きを隠せなかっただろうと、ふと考えているとミミミは呆れながら言う。
「アンタの宇宙人像を聞いていると、貴方達の惑星の文化レベルはたかが知れてるわね…。
偶然ながらでも宇宙船も、見かける事もあったでしょう。
それを見て、世間が驚く事もあったんじゃないの?」
「バラエティ番組で特集されるくらいで『あったのかな』って感じだよ。
実際、政府が隠したとかあったのかも知れないけど、俺らにも進路、受験に、日常があったからな。
そこまで、気には出来なかったよ」
「でも、いくら技術があっても、なくても、政府の陰謀論とか、侵略説とかあったでしょう?」
「まあ、陰謀論、先の政府がすでに手を組んでいるとか、様々な憶測は飛んでいたよ」
「ハヤタ様は、何を信じていたのでございますか?」
ナタルの質問に、
「特に何を信じてたとかはなかったな…」
と、前置きをしてハヤタは答えた。
「ああ、監視説ってのは信じていたな。
宇宙人が関わっても、柔軟に対応出来る文化レベルまで、監視するって説」
すると二人が黙った。
「ん、何だ?」
ミミミとナタルは顔を見合わせ、リッカもその様子に驚いていたので、
「もしかして、当たってる?」
自然と口にしていた。
「ハヤタ様、すごいです」
「妙なトコロは、するどいのね?」
リッカだけ、実際、ハヤタも理解出来ない状況であったが、先に聞いたのはリッカだった。
「なあ、それって、どんな説なんだ?」
「貴女ね、授業くらい真面目に聞きなさい。
宇宙に住むにしても、接触を図るにしても、空気が合わなければ生きていく事が出来ないくらい知ってるでしょう?」
ミミミの解説途中で、リッカは何となく思い出したらしい。
「ああ、なんかガキの頃に習った事があるな。
そういう課題をクリア出来るか検査、研究する意味合いもあるヤツだっけ?」
「そうよ、私は真空状態でも10分間、生命活動は維持できるけど、ナタルや、貴女もそういうワケにはいかないじゃない。
そういう軽い違いでも、大きな争いになるケースだって、少なくともあるわけだし。
様々な問題を、色々調べてるってワケよ」
「今、凄いことをさらりと言ったような気がするが、まあ、そんな感じだな。
こっちだって、人口が増加するだけで地球、こっちの言い方をするか…。
をすれば惑星にとって、大きな問題になるって、聞いた事はあったしな。
その手の問題をクリア出来るくらいの、文化レベルを調べてて、レベルに到達したら接触しようとするいんじゃないかって思ってた」
この発言には、ミミミはうなづいて言った。
「そうね、あんたが入院するにしても、ここで生命活動が出来るのか調べられてるからよ。
さっき描いてた、この『まーすぴーぽる』、『ぐれー』っていうのだって、似たようなのはいるのよ?」
「えっ、マジで…?」




