第二十話
投稿したと思ったら、してなかった
「ところで、アンタさ…」
生徒会室にてミミミが、ふと、ハヤタにこんな質問をして来た。
「アンタって、この数ヶ月前に来たって話だけど。
私たちの認識って、どうだったの?」
「どういう事だ?」
「最初は貴方から見れば、ナタルや私たちは宇宙人なワケでしょ?
だから、そのアンタから見た『宇宙人』って、どういう認識だったのかって話よ。
いくらアンタが二級劣等種の、宇宙全域を知らなくても、予想やイメージくらいあったでしょう?」
「ああ、そういう事か…。
ちょっと、書いてみていいか?」
ハヤタは頷いて、ホワイトボードに絵心ない不慣れな絵を描くのに苦戦していると、リッカも何やら建物を書いて見せる。
体格差もあるだろうが、どうして、この手の絵を描かせると女性の方が、早いのか?
「もしかして宇宙空間に、こんな感じでさ。
大きな建物が建ってて、そこに住んでるとか思ってたんじゃね?」
宇宙空間に無造作に、リゾートホテルを描き、リッカはからかっていたがナタルは微笑んでみせる。
「なんだか、メルヘンです」
それにリッカは照れているが、ハヤタは呆れて言った。
「あ、あのなあ、確かにそんな想像も漫画やら映画であったけどな。
でも、宇宙空間に浮いてるコロニー…。
宇宙空間での居住区ってのか?
ある程度、想像通りだったぞ?」
ハヤタは説明がてらと、何とかアニメで出ている宇宙での居住区『コロニー』を書いて見せると、
「へえ、結構、イメージ通りだったんだな?」
リッカは感心しながら答えた。
「うん、違いは重力があるかないかくらいだ。
初めて宇宙人を見た感想は、大した差異はなかったのが、正直な感想だったな。
違いがなくて、逆に驚きが無いのが、驚いたくらいだ」
「そういえば、漫画とか映画の想像って、良く当たるって聞くな」
ハヤタにしても、普段の生活にて、テレビや映像やらで、コロニーが映し出されていたので、それには頷いていた。
「まあ、想像通りなんだけど…な…」
そして、ようやく宇宙人を書いて見せたハヤタに不快感があったのは、自身の絵心無さか、それとも…。
「どうしたのですか、ハヤタ様」
「う~ん、みんなには悪いが、本題の『こっちの宇宙人像』ってのは、大体、人間の形ですら無かったりする」
「そんな事、私や、クオウとかいるんだから別におかしい事じゃねえだろ?」
他の二人も疑問に思っているようなので、ハヤタはさらに描いて見せた生物は。
「うん、他にも基本二本足で立ってるモノもいるけど…。
大体、コレが一般的な宇宙人像だった」
「なんだ、タコか?」
「なんだか、不気味です」
ハヤタの『まーすぴーぽる』、『ぐれー』と書かれた宇宙人像に、女子一同は不気味に見ているのがわかったので補足する。
「いやな、こんな姿にも意味もあるんだぞ?
例えば、この頭がデカくて、手足の細い『ぐれー』ってのは、
星から星へ渡航する、そういう技術を持っているのなら。
頭脳は当然、発達している。
だから、頭部はでかい。
でも、技術の革新やらで、自分たちの住んでいる文明は便利になりすぎていった。
だからこの絵の通り、指先、手や足は細くなっているんだよ」
「あら、この妙な体型は絵心のないわけじゃないのね?」
ミミミの指摘に、ハヤタは『一応、書けるぞ?』と、絵心はないが人間らしい絵を描いて見せて反論しながら続けた。
「まあ、そういう要因やらをまとめた結果、自分にしても、あの手の絵は、妙な信憑性はあったんだ。
だから、漫画とかで、宇宙人でもオレみたいな同じ人間の姿をしたの見たことがあったけど。
さっきと同じ感想のように入院当初、俺等と変わらない姿した医者が対応したのは新鮮だった」




