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新たな大地に花束を  作者: 高速左フック
第二章 ハヤタ学園で何をする?
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第十五話

あけおめです


なんか、この前書き部分を利用して、キャラのプロフィールっぽいモン書いときますね。

 ハヤタは自分の学校のパンフレットを探し出し、マップ部分をヒルデに見せた。


 「例えばさ、この学校の校門から入るにしても、劣等種とは別だったりするんだ。


 まあ、その辺は自分でも、自覚は予感はあったけど、専門教室だって階段が別だったりするんだ。


 しかも自動扉で、オレ等側から入れないようになってるんだ」


 身振り手振りで説明していると、クオウはため息をついた。


 「こんなトコロでも、差別とはな…」


 「うん、馬鹿げてるだろ?


 それを何となく、ナタルも感じてるのだろうな。


 ミミミは、どうかわかんないけどな」


 「ミミミ?」


 「ほら、前に向かえに来てくれた時にさ。


 いただろう?」


 「ああ…」


 「ミエ・ミカ・ミラ。


 それを略して、ナタルはミミミって呼んでる」


 「ミエ・ミカ…。


 あの娘がそうなの?」


 初めてフルネームを聞いて、ヒルデは驚いた。


 「知ってるの?」


 「私の彼氏、知ってるでしょ?」


 ヒルデの一言に、ハヤタは彼女がここに転がり込んできた理由は思い出した。


 彼女にしても、勝手にハヤタのトコロに転がり込んできたワケでは無い。


 ハヤタも、その『彼氏』に対しては、入院時『毎日、送迎をしていた』くらいにしか感じなかった。


 だが、実は違うのだと、彼女の携帯を見ると払拭された。


 朝昼晩と連絡はもちろんの事、メール、その他のアプリ、全てにその『彼氏』が関わっていた。


 つまり次のクオウが言うとおり…。


 「ああ、お前につきまとってるっていうストーカー?」


 「一応、付き合っているっていう名目はあるんだけどね。


 やっぱり、そんな認識になるわよね」


 「まあ、説明していて、こんな認識になったよ。


 それで、その彼氏がどうしたんだ?」


 「うん、別にアイツの所為でもないんだけど、病院や企業間の付き合いでパーティとかに出なければいけないわけでね。


 そこで、あの子の兄に出会った事があるのよ。


 その時に、聞いたの」


 『私にはミエ・ミカ・ミラという双子の妹がいる』という説明を受け、


 「アイツ、同い年だったのかよ?」


 ハヤタも今までの事もあって、つい悪態をついてしまうが、おかげで思い出す事もある。


 「そういえば、名前を最後まで名乗らなかったな」


 「ミエ・ミカ・ミッツェル。


 まあ、典型的な結構な御曹司よ」


 「御曹司って、何でわかるんだ?」


 「周囲が、ペコペコしてたからよ」


 その中には『彼氏』もいたのだろうか、ヒルデは呆れていると、ハヤタは自分が作ったフライドポテトを摘まんで呟く。


 「ミエ・ミカ・ミッツェル…。


 ミミミツか…」


 すると本題を戻すように、クオウも摘まんで食いながら答えた。


 「だが、安請け負いにもほどがあるぞ。


 ハヤタ、そんな飛び入りなお前が、何が出来ると思うんだ?」


 「そ、それは…まあ…。


 わかんねえよ」


 そんなハヤタの答えに、大人達は顔を見合わせて答えた。


 「若いわ~」


 そして、ヒルデは何かに気づいた。


 「ところで何で、クオウが普通にご飯を食べてるのよ?」


 「?」


 そう言ってクオウは『パクリ』とフライドポテトをほおばって呟く。


 「まあ、何かしら手を打っとくか…」

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