第一話
復帰しました。
改めて、はじめから投稿します。
よろしくおねがいします
鏡を見て、身なりを整える。
軽く寝癖を気にして、学生服、ネクタイはズレてないか?
など、
彼はその一連の動作に軽い懐かしさを感じながら、確認するように、パンルレットを改めて見る。
そこにはシーマラット高等学校と書かれており。
このコバヤシ・ハヤタという男は、そこに転校することとなっていた。
まあ、つまりは彼の学生としての一日がこれから始まろうとしているのだが…。
玄関先にてハヤタは『今までの事の所為』で、自然と二の足を踏んでしまう。
緊張感?
言っておくが、そんな簡単な理由では無い。
この男自身、いじめられるほどの性格では無く、至って彼は普通の学生だ。
だが、とりあえず外に出なければ、話も進まないので、外に出ると。
ハヤタの住んでるアパートの隣人と出会う。
「あ、クオウさん、じゃあ、行って来ます」
「おう…」
お互い隣人らしい、挨拶をすると、ハヤタも覚悟を決めた。
うん。
さっきから、登校程度に何を大げさな、と感じるだろう。
「あっ、来た来た」
だが、その学校の前で、彼に対して手を振っている、近所の女の子を見ていただきたい。
近づけば近づくほど、その子は大きくなっていく。
遠近法?
いやいや、そもそも、このリッカという女の子は、身長3メートルあるのだ。
つまり、自分の倍の身長だ。
彼女が、特殊なのではない。
『異常なのは自分』なのだ。
言い忘れていたが、このコバヤシ・ハヤタ。
コレが、この話の主人公である。
「……」
通り過ぎる生徒達が自分を見ていた。
見慣れないハヤタが歩いているのが、気になるのだろう。
だが、ハヤタがやはり気になるのは、なんといえば良いのだろう。
その人たちの顔立ちといえば良いのだろうか、背丈と言えば良いのだろうか?
「…おい、聞いてるのか!?」
突然、リッカに背中を押され、ようやく気がつき謝っていると正門を通るのでは無く、遠回りして裏口に案内されていた。
「アタシ達はこっちからだ」
理由を聞こうとしたが、今、ハヤタには転校時の挨拶をどうしようかと考える事の方が大きかった。
ハヤタが、一杯、一杯になっているかにみえるだろう。
だが、教室にて、よくこの挨拶を聞いてほしい。
「コバヤシ・ハヤタです。
ええと、数日前に滅んだ。
地球という惑星から、やって来ました」
そう、地球は滅んだのだ。
そして、ここは地球では無いのだ。