表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[完結]私は、幸せになります  作者: ちゅらちゅら
11/23

11

 ソフィーは、首席で2年を終わり最終学年を迎えた。文官のための研修が始まる。

マリーと一緒で楽しく研修できると はりきっていた。ソフィーは、学園に入って、背が伸び、

荒れていた髪に艶も生まれ、ちょっぴり胸も膨らんで 女性らしくなってきた。

マリーに勧められ 制服以外の服も着るようになり 入学ごろの影の薄い暗いおちびさんではない。

2年の最終試験も首席を取れた。少しずつソフィーに自信が生まれてきたのだ。


 ところが 太陽の様なマリーが元気がない。

「マリー どうしたの元気がないわね」

「ソフィー 私学園卒業したら 結婚する予定だったの」

「婚約していると言ってたわよね。幼馴染だよね」

「婚約破棄・・彼の浮気」

「何で⁉ 家と家、商会の事もあるんでしょ」

それから詳しく聞いた話では、婚約者のジャックは、学園の2年生で、一つ下の幼馴染、子供の頃から

親同士が仲が良く 学園に入るときに婚約した。最近連絡もくれないし、デートもできないので、

ジャックの家に行ったら、今日は、マリーとデートと言って出かけたと言われた。

それから大騒ぎになった。店の商品をマリーにあげると言って持ち出したり、他店で、店の付けで

ドレスや宝飾品を購入していることがわかった。双方の両親とジャックとマリーで、話し合いをした。

「真実の愛を知った」と言って 婚約破棄を宣言した。両親は、驚いたし

ジャックの母は、ショックでたおれた。使い込んだ金額もとても子供が使う額ではなかった。

相手は、誰かと聞けば、同級生らしい。とてもかわいくて素直な男爵令嬢だけは、わかった。

決して 女の子の名前は、教えなかった。

 ジャックは、2年になって成績も落ちて両親が心配していた。まさか マリー以外の女性と

お付き合いしていると思っていなかった。ジャックの変わり身にマリーは、ただただ驚いた。

ふと ソフィーは、ダイアナの事を思い浮かべた。


 しばらくしてマリーは、婚約破棄をした。ジャックは、学園を退学した。

ジャックの真実の愛の相手は、

「そんなつもりはなく ジャックの好意に甘えてしまい申し訳ないと、婚約者がいるなんて

知らなかった。知っていたら 好意にあまえたりしなかった。プレゼントも私は、遠慮していた。

ジャックが、ぜひ受け取って欲しいと、言ってきた から・・・・でも決して特別なお付き合いは、

していません 友達です」とさっぱりしたものだったらしい。

しかし ジャックは、「好きだと言っただろう。僕しかいないと言っただろう」と騒ぎ出し 

手が付けられなくなってしまって しばらく家に閉じ込めたけど 収まらず入院した。


 マリーと、嫌なことは研修に夢中になることで、忘れようと二人で頑張った。

時折見せるマリーの陰のある顔は、見ないことにした。

 学生の私たちは、研修に入ったが、実務より雑務が多いい。あちこちの部署に書類を届ける。

掃除もして、お茶も入れる。下働きのおばさんやおじさんとも仲良くなる。あちこちの噂話を耳にする。

どこかの令嬢と子息が付き合っている。婚約まじか。婚約破棄。浮気している。何所どこの領で

不作が続いている どこかの貴族の金使いあらい等々。そんな中に 子爵の息子が女に振られて 

精神を病んだ。貴族の子息が、女性がもとで決闘をして重傷を負ったが、双方振られた。

雀は、あちこちでさえずるので、どれが本当か分からない。


 噂と言って馬鹿にしてはいけない。その中に大事な情報が含まれていることがある。

風が吹いたら桶屋が儲かるというように何が影響するか分からない。

その中でも 宰相の息子が、学生結婚するらしいと 噂が流れた。

妊娠でもさせたかと 雀が騒いでいた。



購読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ