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休息と迷宮?

試合終了後アルテミシアが手に持っていた剣が消えた

………おそらく魔力で形作っていたのだろう


「…剣とか魔力で作れるものなの?」


「……はい少々魔力のコントロールが難しいですが可能です

ラジエル様ならすぐ使えるようになりますよ」


魔力を短剣に込めて強くする程度ですら難しいのにそんな芸当到底できる気はしないけどな……

当たっていない攻撃が当たったことについても聞きたかったが流石にそっちはこんな観戦してる人がいる中では教えてくれないだろう


「凄いな…」


「ラジエル様も凄かったですよ私の位置を特定しての攻撃そして私の攻撃を防いだ魔法の使い方など勉強になりました」


勉強になるなんて思わないくらいには実力に差があったと思うが…

おそらくだがアルテミシアが本気を出したら即負けが確定するくらいには離れている気がする


「主様お疲れ様でした

アルテミシアへの対策を考え実践する柔軟性素晴らしかったです

……さてお家に帰りましょうかご飯を食べて今日は休みましょう

明日は皆でクエストに行く予定でございます………詳細はご飯のときにお話させていただきますね」


んー先に聞きたい気もするがおとなしく従っておこう正直言ってかなり疲れたし早く休みたい

一日目にしてこんな色々起こるとは思わなかった……


帰宅時にはシールドを作るのすらままならないだけではなく疲労からかあまり速く歩くこともできず牛歩だったためほぼエリスとアルテミシアに運ばれるような形で帰宅を果たした


家につくと俺は休むようにと椅子に座らさせられアルテミシアとソフィアは料理をしに厨房へと向かった

そしてエリスはというと家に届いていた手紙を見ながら考え事をしている


結構深刻そうな顔をしているため何か悪いことでも書いてあるのだろうか?


「……主様すいませんこれから主様が他の街に旅立つまで一緒に住むつもりだったのですが……どうやらパーティーに出席をしなければならなくなってしまいました

6日後にはこの街を出なければならなくなりました…すいません」


そんな長く一緒にいるつもりだったのか……

しかし6日か…短いな

6日の間にある程度の強さとお金をためないといけないわけか……なかなか厳しいな


「5日後に迎えの馬車が来るのですがそれに私のメイドも乗っておりますのでその子を主様のボディーガード兼メイドとして置いていこうと思います

そのメイドをお好きに使ってくださいませ

ランクはCランクしかありませんがオーソドックスな戦い方をするメイドで強さだけで言えばBランクレベルですので十分ボディーガードが務まるのでご安心くださいませ」


そんな襲われること前提なのか?…この世界の治安ってそんなに悪いん…?


「ありがとう……でもその子はいいの?俺のボディーガードなんか急にさせて」


「大丈夫でごさいますのでお気になさらないでくださいませ」


少し怪しいがまぁいいか…強くなるまでは甘えることにしよう


「ご主人様、ラジエル様ご飯の方できました」


そんなことを話しているとどうやらご飯ができたようでソフィアとアルテミシアが運んできて机の上に置いてくれた

緑色のスープが一人一つと何かの肉ののった皿が2つ、野菜らしきものとパンが結構な数運ばれてきた


パンはこの世界ではポピュラーな主食なのだろうか?


「では、食べましょうか」


とエリスが言いエリスたちは食べ始めた

この世界ではいただきますなどの文化はないのだろう


俺も食べることにしまずはスープを食べることにした

緑色のスープとか少し抵抗あるがソフィアやアルテミシアの腕を信じて食べてみることにする

……ん?食べたことある味だな…コーンスープか…?

うん、コーンスープに似ている

緑色をしているにもかかわらずコーンスープみたいな味がするため脳が少し混乱してしまうがかなり美味しい

肉の方はなんの肉がわからないが美味しい気になり何の肉か聞いてみると家畜の肉と魔物の肉らしいそれ以外はよく分からなかった

ちなみに野菜はただの野菜だった


「明日のクエストですが迷宮の探索クエストを行おうと思います」


迷宮?なんだそれ?……聞くか


「迷宮ってなんなの?」


「迷宮については実はよくわかっていないのですが突如として色々な場所で中に魔物を内包した状態で発生するもののことを指します

一説には魔王によるものなどと言われてますが真偽は定かではありません

この迷宮は深くなればなるほど魔物が強くなりその深層に発生した魔物から浅いところにいる魔物が逃げ出して街に被害をもたらしたりと問題が起きているのです」


なるほど……?で、肝心の調査とは?


「なるほどね……調査っていうのは具体的には何するの?」


「基本的に浅い層……そうですね一階と二階そして三階辺りまでですかねそこにいる魔物が何なのかを調べるのと出来るのならば討伐をして数を減らすのが目的ですね」


「調べるというのは出てきたときの対策を立てるためなの?

あとエリスたちなら浅いところにいる魔物は全部討伐できるよね?なのになんで減らすことが目的なの?」


「…そうですね近くの街で対処するために調べるのが主目的ですね

そして2つ目の質問の答えですが迷宮の魔物はなぜか倒しても倒しても消えることがないので全て倒すことが実質不可能なのです

ただ増えるのに時間がかかるため全部倒すのはある程度効果的です……まぁ労力に見合うかと言われれば疑問ですが…

しかし全て倒す手段もないわけではありません

その迷宮の最深部にいる魔物……私達冒険者の間では番人と呼んでいますがそいつを倒すことができれば迷宮は時間が経つと消滅し中にいた魔物も消滅します」


なるほどねぇ……解決する方法は強そうなやつを倒さなければならず難しいのね

だとしてもエリスの強さ見てると倒せそうな気もするけどね


「エリスたちはその門番を倒しに行くわけではないの?」


「門番を倒すには私達三人だけでは門番の強さによりますが厳しいところがあります……まぁ準備を整えれば三人でも行けるとは思いますが

…基本的に迷宮攻略となると少なくとも10人くらいで挑んでることが多いですね」


そんなにいるのねなら足手まといの俺を連れている時点で無理だな

でも調査だけならば他の冒険者でもできるのでは?


「他の冒険者は調査とかしないの?」


「迷宮は浅いところでもかなり強い魔物が出てきたりするため基本的にBランクの上の方でなければ行く人はいませんね

それにこの街くらいの規模では強い冒険者が足りないので調査するために私達が来たって感じですね」


強い人いないのか…むしろこの街にはどれくらいのレベルがいるんだろうか?


「ちなみにこの街在住で一番強い人はどれくらいなの?」


「……そうですね2006位のフラヴィオという男の方ですかね明日は一応その人も同行する予定です」


2000位前後ということはBランクはあるわけかかなりの手練なきがするけどな……


「Bランクか…かなり強い人なんだねわかったありがとう

ご飯を食べたあとは予定とかあるの?もう寝るだけ?」


「予定は特にないのでお風呂の方に入ってもう寝るだけですかね……先に主様が入ってくださいませ

階段上がってすぐのところにありますので入浴後こちらに来ていただければ寝室まで案内します」


「わかったよありがとう」


その後少し話してご飯を食しお風呂へと向かった

お風呂は木製だったがそれを除けば前の世界と変わらなかった

どうやって温めているのかはわからなかったが……


風呂から出て何故か準備されていた寝間着に着替え一階へと向かう


「エリス、ソフィア、アルテミシア出たよ」


と声をかけると何か話し合いをしていたようだが中断しエリスが部屋まで案内してくれた

…明日の詳細でも話していたのだろうか?それとも帰るときの話だろうか?

少し気になるところではあるがそれは置いといてエリスに礼を言い案内された部屋に入ることにした


部屋は机と椅子そして棚が数個とベットがあるだけの質素な部屋だったが最低限必要なものはあるといった感じでありがたかった


ベットに寝転がるとかなりふかふかですぐに眠れそうだった

予想通りとでもいうべきか今日は色々あったななどと考えているといつの間にか眠ってしまっていた


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