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鳳凰の背
鳳凰の背に乗り
七色の山や水晶の海
白磁に煌めく草原を越えていきました。
幾つかの街や人々の頭上を
飛翔しましたが
誰からも気付かれませんでした。
ある時に、鳳凰が言いました。
「汝よ、いつでも満ちていなさい。」
鳳凰の言葉には
聖なる麗らかな炎が宿り
青年の悲しみを燃やして、満たしていきました。
青年は、全身全霊が満たされたまま
「はい。」と返事をしました。
それから続けて
広がる美しい景色のなか
大声で叫びました。
「とこしえからとこしえまで、光あるかな!」
二つの生命体は
純白の太陽の光を浴び
命の樂を鳴らしながら溶けて
交わり合い
大きな歓喜のまま結ばれて
一つになり
豊饒なる世界を飛翔していきました。
そして、命の枯れているところを見つけては
詩を詠い命の花を咲かせて
渇いた地には
接吻をし、泉を湧かせました。




