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天然の子
ひとしずくの雨粒の群れが
私の頬にぽつりぽつりと
伝い、降り注がれてくる
可憐な息の結晶にさえ
感じるときがある
このひとしずく
このひとしずくには
もしも太陽がその手を
この玉響の星にまで
伸ばさなければ
私達にはその縁が結ばれなかっただろう
もしもその炎を熾し、運んでいく
風や大気の霊がなければ
この地の渇き、この心情の憂いが
潤い、癒されることはなかっただろう
もしもこの土の鉢がなければ
誰がこのひとしずくを飲み
誰が分かち合える
よろこびを歩めたのだろうか!
あの遠い星の輝きにも
このひとしずくがあるのだろうか?
あなたの頬にも
このひとしずくが
ぽつりぽつりと
伝い、降り注がれているのだろうか?
もしかしたならば
私にとっての
ぽつりぽつりが
あなたにとっては
ぽつんぽつんかもしれない
いや、ぽたんぽたん(potan,potan)ですか?
ああ、あなたよ
教えて下さい
ぽつりぽつり
ぽたんぽたんが
世界と世界を繋ぎ
歩き回っている!
これが豊饒といものなのだろうか!
なんと、麗しいことなのだろう
なんと、麗しいことなのだろう




