ステータス
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目標 毎日!!
「どうやら話は決まったようだな ノラバス騎士団長よ例の物と宰相を此処へ」
頭を下げあの派手な甲冑の男性が部屋を出て行く。
代わりに衛兵達が王の護衛に移動を始めた時に扉を勢い良く開けて一人の紅に染まった甲冑を身に纏った女性が入ってきた。
「何故この場に私を呼んではくれませぬか!」
「まだお前を呼ぶことは早いと判断したまでだ。祝福の儀式後にお前達に会わせるつもりでおったのだ。たが、来てしまったものは仕方ないお前に儂の護衛を許す」
それを聞き甲冑女は渋い顔をしながら王の隣へと立つ。
「主らに紹介しよう 儂の護衛に就いた者は我が娘であり、紅月騎士団の団長でもあるネビリア・マゼ・ボーティアスだ」
そう紹介を受けた彼女がある程度此方を見渡してから「よろしく頼む」っと一言だけ放つが、その碧眼からの視線は冷たいものだ。
身長の高い彼女はウェーブのかかった金髪を背中まで伸ばし、細身の身体を甲冑で覆い腰に細剣を下げている。
「すいません 祝福の儀式とはなんですか?」
疑問に思ったらすぐに口に出してしまうのか、さっき勝手に音頭をとっていた少年上遠野 遊大が訪ねた。
「今の主らはこちらの言葉や文字は理解できるだけなのだ。祝福の儀式が行い救世主としての力に目覚めてもらう。しばし待っておれ、直ぐにノラバスが戻ってこよう」
ほどなくして大きな箱を持ったノラバス団長と宰相らしふくよかな身体をしている男性がそのお腹を揺らしながら入ってきた。
「お待たせしました。これより祝福の儀を行います。皆様にはこの箱に入っている宝玉を1つ取ってもらうだけにございます。見た目は只の透明な玉ですが手に取りましたらそのまま握っていてください。」
皆それぞれに宝玉を手に取り握りしめている。全員に行き渡った所で宰相が呪文を唱え始める
「母なる女神***よその慈愛に満ちた御心で我らに希望を与えん」
(ん?女神の名前よく聞き取れなかったな)
すると手にしていた宝玉が光を放ちその光が身体の中へとはいっていく。暖かな感覚が全身を包みそして消えていった
「これにて儀式は終了となります。それぞれに合った職業が付きそのままステータスへ反映されておりますので確認をしてください。ステータスの確認は頭の中でステータスオープンと唱えれば画面が出て来て確認できます。」
周囲が確認を始める脩司もそれに習い頭の中で(ステータスオープン)と唱えた
木幡 脩司 17歳 男
職業 木こり
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HP:20
MP:4
STR:39
DEF:1
SP:13
TEC:26
称号:
異世界から召喚されし者
武器不適合者
苦労人
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アビリティ:
異世界言語理解
異世界文字理解
一点突破
腕力UP
指力UP
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(なんだよこれ!もうちょっとなんかあるだろ!武器が使えないのに職業が木こりって……)
期待していたものと全然違うことに脩司は固まってしまう
「マジかよこれ……」現実を受け入れられないと言うような悲観した声が聞こえ脩司は我を取り戻す。
「廻 お前はどんなステータスになったんだ?」
「え? あぁ…ヒドイもんになっちまった」
細谷 廻 17歳 男
職業 皿洗い
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HP:10
MP:25
STR:8
DEF:10
SP:2
TEC:35
称号:
異世界から召喚されし者
室内を愛する者
知識を貪る者
汚れを洗い流す者
アビリティ:
異世界言語理解
異世界文字理解
速読
思考上昇率5倍
水魔法(初級)
物質変化
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「お互い笑えないなぁ でも5倍は良いだろ」
「他が残念過ぎてため息しかでないわ」
皆が自分のステータスに歓喜しているがこの二人だけはその中の入ろうとせず椅子に座り項垂れているばかりだ。
「二人はどんなステータスになったの?見せて~?私、聖女だって」
項垂れている二人に藤居さんと早乙女さんもステータスが気になるのかステータス画面を出しながら覗き混んできた
藤居 紗耶香 17歳 女
職業 聖女
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HP:150
MP:200
STR:60
DEF:80
SP:50
TEC:120
称号:
異世界から召喚されし者
慈愛の持ち主
清らかなる者
アビリティ:
異世界言語理解
異世界文字理解
回復魔法(初級)(中級)
補助魔法(初級)
解除魔法(初級)
光魔法(初級)
魔力増加UP
魔法範囲UP
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早乙女 智枝 16歳 女
職業 狙撃手
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HP:130
MP:70
STR:70
DEF:50
SP:90
TEC:160
称号:
異世界から召喚されし者
遠距離武器の達人
風を詠む者
アビリティ:
異世界言語理解
異世界文字理解
一放必中
周囲擬態力UP
視力UP
空間認識力UP
風魔法(初級)
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「俺達のステータスは死亡フラグにしか見えないんだが、どう想う脩司」
「………」
返事がない只の屍のようだ
「皆嬉しいだろうがこちらもどのようなステータスか把握させてほしい」
宰相が落ち着けと諭し、一人一人のステータスを確認していく。金崎会長の所で宰相が満面の笑みへ
「国王様 いらっしゃいました。勇者様です」
金崎 光一郎 17歳 男
職業 勇者
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HP:300
MP:140
STR:200
DEF:170
SP:150
TEC:190
称号:
異世界から召喚されし者
女神に愛されし者
聖剣使い
アビリティ:
異世界言語理解
異世界文字理解
限界突破
身体強化率2倍
思考上昇率2倍
魔力増加
炎魔法(初級)
土魔法(初級)
聖魔法(初級)
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その後も良いステータスばかりだと笑顔の宰相だったが脩司のステータスを見た瞬間に顔色が変化していく
更に続く廻のステータスを確認するや足早に二人から離れて行き国王へ何かを告げて終わると
「良いも悪いもあるだろうが、皆は救世主として活動してもらう。各自ノラバス団長の指示にしたがって行動してくれ」
そう言って国王、宰相、紅月の団長は部屋から出ていった。
ステータスの説明
STRは攻撃力 DEFは守備力 SPは敏捷力 TEC技術力になっています