何事も使い方次第
ほとんどネタだけで中身が・・
理由は後書きで
眠い…眠いのだが、寝たら負けだ。
どうする?このまま行っても敗戦濃厚だ。それだけは避けねばならぬ。しかし、退けばこの幸せ空間には戻ることは叶わない。
ヌオォォどうすれいい。考えろ、考えるのだ。その為の思考向上だろが、細谷廻17歳よ。
頭をフル回転させながら現在の状況を整理し始めた。
後ろにはバティアが廻の服を握りながら寝ている。それだけならば構わない。問題は背中に押し当てられているものだ。思春期真っ只中の廻にすれば、是非とも触れたい果実だ。しかも相手が王女となれば、本来近づくことも許されない存在ということもある。
(うむ、C…いやDはあるだろうか……はっ…いかん、いかん)
果実に魅了されて思わず我を忘れるところだった。1つ長めに息を吐き出し、昂った気持ちを落ち着かせる。
問題はこっちではない。解決すべきは生理現象だ。もし此処で膀胱が決壊なんてしたなら、俺の小学校2年生まで培ったマッピング技術が披露されるだけでなく、人として、男としての沽券に関わってくる。それは…それだけは回避しなくてはいけない。
理性と欲望の激しい攻めぎ合いは不意に終わりを告げる。バティアが少し籠った声を発しつつ廻から離れた。
背中へ伝わる感触がなくなったのは残念だが、背に腹は代えられない。スッと立ち上がり急ぎ離れたトイレへ、決壊間際だったが滑り込みセーフ
「ギリギリだったが間に合った。んん~この解放感堪りませんなぁ」
伸びをしながら寝床へ向け歩いていく。
俺が離れて寒くなったのかバティアは体を丸くし小さくなりながらも眠っていた。なんだか小動物みたいで可愛らしい。あっ・・事実、狐だったわ。
それはさておき、廻は久しぶりに深い思考に入っていった。此処に来てから自分の弱さを痛感しているために独自の強さが必要とされている。しかし、これといって進展していないことに廻は焦りを募らせていた。
「武器もないし、有効な攻撃はほとんどバティアがいないと成り立っていないんだよな・・」
戦闘中に限って言うと水魔法は威力が低く致命傷を与えられない。かと言って物質変化を使って大爆発を起こすにはバティアの協力が不可欠
だ。
水魔法の威力を上げようとして、水鉄砲を真似て1箇所から水を噴射させてみたものの威力は変わらずだった。
左の掌に水玉を発生させ、弄り続けていると何か考えついた笑みを浮かべ、水辺の方へ向かっていった。
◆◇◆
バティアには申し訳ないが、今日の目覚ましは自画自賛できるほどうまくいった。
いつもなら寝ているバティアを起こすのは苦労する。しかし、今日は俺が起こした爆発で飛び起きたバティアの顔は今思い出しても可笑しい。まぁ─その後は、心臓に悪いやら加減知らず等々ものすごい怒られたけれどさ
自分の新たな武器を手にした。その事が嬉しい、試してみたい、バティアに見てもらいたい。
(あれ?なんでバティアが出てきた?)
バティアの様子を伺ってみると、捕ってきた魚の調理をしていた。その姿を見ると心から安らぎ、ずっと観ていたいと思えた。いや、違うな目が離せないんだ、それになんだか胸も熱い。
(こ、こりは昨日のバティアのセリフで俺が落とされたパターン!?い、いやまて、落ちゅつけ!あぁ!!ダメだ頭の中でも噛んでりゅ)
「廻様、魚が焼き上がりましたわよ?」
「は、はいぃ!」
あっやべ、声が裏返った・・・もしかして焼き上がる間中のたうってたのか?うわぁあ時間よ戻ってくれぇ、バイ○ーダストよ発動しろぉぉ
「?─どうされましたの?」
「あっいや、なんでもない」
「なんだか今日の廻様はおかしいですわよ?顔も赤いのですし熱でもありますの?」
何気ないバティアの行動に廻は混乱してしまった。
バティアの指が首筋に当てられて、額と額がくっつけられている。
(顔が近い、近いですよバティアさん!だめだって!そんな事をしたら理性が保てなくなる。あっれ、なんか目の前が…くら…く…なって…)
「やっぱり熱いですわね。─え?か、廻様!?廻様~~!」
◇◆◇
なんか体が怠い。頭もボーッとしてるけど、頭の下が柔らかくて気持ちが良い。もう少しだけ目を開けないで眠りに入ろうかな。ん?額に冷たく懐かしい感覚があるな。これはなんだったっけ。
ゆっくり目を開けてみると、そこに映ったのは心配そうに俺を眺めているバティアだった。どうやら俺は額に濡れたハンカチを乗せられ、膝枕されていたみたいだ。
「気がつきましたのね、良かったですわ」
「…なんで?」
「熱を測っている最中に倒れてしまったんですの。私、驚いてパニックになりましたわよ。もう体調が悪いならそう仰って頂きたいですわ」
どうやら昨日の探索と寝ずの魔法実験で疲労がピークを越えたんだな
「…すまん。そんな感じがしてなかった」
「いいえ、許しませんわ。私を驚かせたのですから、廻様には罰を受けて頂きますわ」
この状態で罰は勘弁してほしい
「どんな罰を?」
「それはその・・今日は私に看病されてもらいますわ」
「え?」
意外な罰に今度は廻の方が驚かされ、表情が固まった。
「分かりましたわね。今日はずっと私の膝の上ですわよ」
バティアさんそれは罰ではなく、ご褒美になってますよ。何てことは言えず大人しく看病されたのであった。
ネタになった理由は
100%自分の盆ミスで保存分を消してしまった為
ノリと勢いだけで書いてしまいました。
何時もながら内容が薄くてすいません