学校へ
表現って難しい
誰か語意をくださーい
「お先失礼します お疲れ様でした」
「お疲れ~また明日!」
脩司は新聞配達のバイトを終えて自転車を自宅へ向けて漕ぎ出す。筋肉質で183センチもある大きな身体を使いグングンと加速していく髪は中学のバスケをやっていたときと同じくかなり短めである。七時になる辺りで自宅へ着くと
「おはよう 今日もバイトお疲れさん」
振り向くとそこには170センチ位で大人しそうな幼馴染の細谷 廻が眠そうな顔をしながら挨拶をしてきた
「廻 お前はまた徹夜だったのか?」
「まぁそんなところ 小説を読むのと親父の手伝いで気付いたら朝だっただけ」
この平凡なやり取りがこの二人の日課になっている
「どうせ学校に着いたらすぐに寝ちゃうんだろ?」
「当たり前だろ。学校は寝るところだ!脩司だって同じじゃん?」
「一緒にするなよ。バイトしないと学費稼げないし寝る暇がないから仕方なくだ!まぁ良いやシャワー浴びて朝飯食べたら学校行くぞ」
廻は怠そうに「判ってるよ」と言いながら自宅へと入っていく。
廻は昔からゲームやラノベが好きであまり運動ができるタイプではないが、身だしなみも整えていし髪は短めなのもあってできそうな雰囲気を纏っている。ただ、引っ込み思案なこともあり自分から発言することは脩司以外の人にはあまりない。つまりは隠れオタクがバレていないのだ。
だからなのかあまり学校へ行きたがらない。
「俺もさっさと準備するか」
そういうと脩司も自宅へ入り準備を始めた。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
「ほらもう少しで教室だからしっかり歩け」
学校についてからも廻は怠そうに歩いてる
なんとか教室である2-6クラス着いたが、廻にはそこからがもっとも怠い時間であった。
「おはよう 細谷君 木幡君 相変わらず仲が良いね」
そこに声を掛けてきたのはこの高校ベスト3に入っている美少女藤居 紗耶香だった。色白の彼女は肩辺りまである黒髪をサイドテールにして結んでおり、クリクリっと眼からは優しさが溢れだし薄い桜色の唇は見るものを吸い寄せるようだ。そんな彼女が登校の度に声を掛けてくる。
「「おはよう 藤居さん」」
廻のヤツ俺の声に被せたなっとそんなことを思っていると周りからは嫌な視線が送られてくる。在るものは嫉妬の、在るものは軽蔑に近い眼差しだ。この視線を廻は嫌っている。そもそも好きなヤツはいないと思う
そんなことはお構いなしにと藤居さんはどんどん話し掛けてくる
「細谷君どうしたの?何時もより体調わるそうだよ?」
「いや、別に大したことないから」
「判った あまり寝てないんでしょ?駄目だよちゃんと寝ないと」
その適当な返事が周りに聞こえたのかさらに視線が強くなっていく、俺は「さすが」と笑いながら正解を言い当てた藤居さんの隣に立っている人に声を掛けた。
「おはよう 早乙女さん」
「おはよう 木幡君 細谷君 二人とも紗耶香の相手は大変でしょ?」
「えーっ それはどういうことかな智枝ちゃん」
彼女は早乙女 智枝ベスト3には入っていないが間違いなく上位に入っている美少女である。切れ長の眼に長い黒髪をポニーテールにして凛とした美しさがある。また、弓道部のエースとして男女から慕われている。
「自覚がないことがどれだけのことか紗耶香はわからないの?」
「自覚?なんの?」
藤居さんは首を捻って「うーん」と考えて始めてしまった。
そんな話をしているとキーンコーンカーンコーンと予鈴がなり皆が席へ戻っていく。それと同時に俺たち二人は机の上に頭を乗せ眠りについていく
美少女二人の登場&幼馴染
どちらかヒロインかな?
まだ、異世界へはいけません