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我が儘に異世界を  作者: かでぃー
第一章 クラス転移
11/66

生きる残るため

今日は少し短いです。


「はぁはぁ ここで間違いないはずだ。やっと着いた。」


太陽が昇きる頃に山の一角に大きな祠を見つけるが臨戦態勢を解かずに周りを見渡す。


「なんとか逃げ切れたか…アイツ反則だろ!」


イヤーバットを倒してアビリティを獲た後もゴブリンとイヤーバットを倒しつつ進んでいたが、そこに注意するべき魔物であるホーンラビットに遭遇してしまったのだ。


ソナーセンサーで確認後漸く肩の力を抜く


「アイツを昼飯にと考えたのが不味かったな。」

『ぶっ!何を…冷静に…言ってやがる…』

「アイツ相当旨いらしいんだよ。それなら食ってみたいだろ。」

『もう…駄目だ!だ~はっは 逃げる格好はすげぇダサかったぞ。俺様を笑かす天才かてめぇは』

「ぬぐっ…あの突進が恐ろしかったんだよ。あれを受けた場所は風穴が開くぞ。」


食欲に負けてホーンラビットとの戦闘を試みたが、名前の由来である額に生えた1本の角で突き刺してくる突進と俊敏な動きをするヤツに歯が立たず一目散に逃げてきた


「終ったことは置いといて、ダンジョンに入る準備と昼飯だな。」


すると馴れた手つきで、枝と枯葉を集め短剣を使い樹木の皮を数枚剥いだ。

剥いだ皮に小さな穴を開け細かく砕いた枯葉を乗せていき、そこを先端を削った枝で擦っていく。


「ライターかマッチがほしい。何が悲しくて異世界で火きりをしてんだろ…」


数分で煙が立ち、ゆっくりと息を吹きかけ枯葉を乗せて火を起こし焚き火状態へ

その近くへ座り、移動中に採っていた果物を「味気ないな。肉食べたい」文句を言いつつも食べ終えると樹木に背を預けていた。


(さて、どうやってダンジョンを進むべきか…火種を考えても長い時間は潜れない。効率厨になるっきゃないな)


『避けろ!』

「へ?」


ベルガに促されゴロゴロ転がるようにしてその場から離れたと同時にドスッっと鈍い音が響く、確認するとホーンラビットが角で樹木を突き刺していた。


「コイツさっきのヤツか。まさか追ってきたのか」


戦闘体制をとり、ホーンラビットの後ろに回り込むがホーンラビットは「ピュィィィィ」と鳴きながらじたばたしているだけで、こちらに振り向かない。


「もしかして・・・」


注意しつつも覗くと、予想通り樹木に刺した角が抜けずにもがいてた。


(コイツマジかよ。こんなのにあんな失態を…)


自分を恥じつつ動きのとれないホーンラビットを仕留めた。


「結果オーライだな、思いも寄らない食材が手に入った。」


日本にいた時に捌いたことのあるウサギを意とも簡単に血抜きをして皮、肉、内臓、脂身へと切り分け、大きな枝に皮と脂身を挟み巻き付け

ていく。


「よしっ!即席の松明の完成だ。」


松明を作り終えると背筋が冷たくなる感覚に襲われた。すぐソナーセンサーを発動してみる「マジ!?ヤバイ」周囲を3匹のホーンラビットが囲み潜みこちらを睨む。


(さっきの鳴き声で仲間を呼んでたか――それでも対処できる)


「来いっ!」


脩司の叫びに一気に3匹のホーンラビットが飛び出し、突進していく。

この行動を予測していた脩司は突進をいなしながら樹木へ1匹1匹突き刺し行動を封じて仕留めていった。



~~~~


(予想外もあったが行くか!)


松明へ火をつけダンジョンへ入っていった。


「意外に明るいもんだな」

『バカだろ!てめぇは』

「なんだよ急に!」

『さっきのウサギどもからアビリティ奪った事にも気がつかねぇのか!』

「あっ…確認忘れてた。」

『夜光目と聴覚UPだ、ボケナス』


―――――――――


アビリティ 夜光目 常時発動型


暗い場所でも光を集め普段と変わらぬ視界を確保できる。


―――――――――


「それで松明なしでも見えるのか」

『分かったらその邪魔なもん捨てちまえ。てめぇの武器は体術なのに不利にしてんじゃねぇよ』

「折角作ったのに…」


名残惜しそうにしながらも松明を捨て、いつでも戦闘できる準備をして進み始めた。


(図書室で調べた限りじゃどこまで続くか分かってないんだよな。そんじゃ初のダンジョン制覇してやる。)


意気込んで進んでいたが5層に至るまでゴブリン程の魔物にしか遭遇することはなかった。


(もしかしてこのダンジョン楽勝なのか?いや序盤は楽できて後からキツくなるのは廻に借りたゲームでもそうだった。油断なくいかないと)


『来るぞ!魔物だ』

「任せろ」


誤字、脱字などありましたら教えてもらえるとありがたいです。


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