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 10日ほど歩いて、大きな町に着いた。

 情報収集がてら町の中を散策して、この町がというよりも、ここがアイーダという都市であり、12年僕は眠っていた事を知った。

 僕の格好はみすぼらしく当然所持金も持ってないので、ギルドで話を聞いて登録、金稼ぎといった行動に出ようとした。

 ギルドの受付の女は、僕の格好を見て胡散臭そうに説明を始め、ギルド登録料として銀貨1枚を要求してきた。

 当然、所持金無しの僕が持ってない旨を言うと、ため息をつきながらギルドから登録料は借りる事が出来ると、めんどくさそうに話して、登録手続きはどうしますかと聞いてきた。

 僕は「お願いします。」と返事をする。

 「では、登録用紙に名前と種族、職業を記入して下さい。」

 用紙を渡され、名前蘭に、サラサ・メサ。クラス蘭に、魔法使い。と記入して受付員に渡した。

 ギルドの仕組みとしては、ランク1から始まってランク10まであり、その上にランクS、ランクSS、ランクSSSとあることを説明されて、ギルド内にある本は、ギルド内であれば読んでいい事。

 また、ランクによって依頼を受ける事が制限されており、当然難度の高い依頼は低いランクでは受けれなく、報酬も少ない。

 ランクが上がるタイミングとしては、1ヶ月に1回ランクアップの選定があるという。

 僕は、理解した事を伝えるとギルド証なるものを渡され、ギルド証に手の平をかざすよう指示された。

「はい。これで、このギルド証はメサさん個人の所有となりました。なくさないようにお願いします」

更に、ギルド証について説明を受けた。

ギルド証には魔法がかけられていて、今までどのような依頼を受け成功失敗したか、またどのようなモンスターを倒したかが分かるので、それが選定基準となりますと教えてもらった。

 僕は、今ランクで受けられる魔物討伐系の依頼を3つ受け、ギルドを出た。

 依頼は、アイーダから出て東に3時間ほど歩いたところに、魔物が出るというので、その退治といったところだ。

 後の二つも、似たようなものだ。

 早速アイーダを出て東に向かうと、2時間ほどでその魔物と出くわした。

 子供の半分もない大きさで、のそのそと動いている・・。

 僕は、手のひらを魔物に向け少しだけ意識した。

 手のひらから、生まれるように小さなボール大の火の玉が数個生まれ魔物に向かって、数秒後には、魔物の骸となる。

 そんな調子で、依頼の魔物を探しながら討伐していき、少し大きめな木にもたれて野宿して、翌日昼間にギルドへと戻った。

 ギルドに入って受付に依頼終わりましたと伝え、ギルド証を渡して確認してもらう。

 そして登録料を差し引いた報酬をもらって、ギルドを出た。

 お金も手に入り、改めて自分の格好を見る・・・。

 (これはないなぁ~)と・・。

 服屋を探して、動きやすそうなローブを買い、早速着替えて店を出た。

 やっと、みすぼらしい格好から卒業できた。

 (やっぱり新しい服は気分がいいなぁ~)


 僕は飢えで死ぬ事がない。大気中の魔力が自然と体に集るからだ。

 食べ物を食べれば、当然美味しい不味いの味覚もあるが、この体質のおかげで、どこでも生きていける。

 ただ、人並みに物は考えるので、服などはきれいに越した事はない。


 気分一転散策して、夜に再びギルドに行って依頼を受ける。

 そんな生活をして3年が過ぎた。


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