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ブラジャイアント

 開門!!相変わらず扉が重いな。でも、その重さがボスへ挑む緊張感をより強くしてくれる。


 さてさて、何が出てくるかな?


「ちっ、この部屋の広さ……大型のモンスターが出やがるぞ!」


 確かに広い。上層から中層へ降りる際のボス部屋は、ざっと三十メートル四方ほどだったが、この部屋は百メートルはありそうだ。天井もかなり高い。京の言う通り、大型モンスターが出てくるのだろう。もしかするとドラゴンなんてものも出てくるかもしれない。……あまり、えろトラップダンジョンらしくはないけど。


「あれは、えっと……ブラジャー?」


「うーん、大きなゴーレムが大きなブラジャーを持ってる……さすがの僕も、これは興奮できないかな」


「はっ、ブラジャイアントってか?情報は?」


「無いわねぇ。どうも今日の私たちは、悪運が強いみたいねぇ」


 情報なしか……。十メートルはあるだろう巨大なゴーレムが、その巨体に見合った特大サイズのブラジャーを手に、仁王立ちしている。巨体が動くだけでも脅威なのに、手に持つ武器……いや、ブラジャーを武器扱いしていいのか分からないが、とにかく厄介だ。もしこれが金棒だったら、地面に叩きつけられた衝撃波だけで、俺たちはまともに戦えず全滅しているだろう。そう考えると、まだブラジャーであることが救い……なのかもしれない。もっとも、意味不明な攻撃をしてくる可能性が高い以上、油断はできないが。


「来る!【マウント】ンん!ハァハァ、つぶされそうな感覚!さいっこう~!」


「っしゃあ、じゃあ俺も!」


「だめよ!いくら京ちゃんでも、あの巨体の攻撃は避けきれないわぁ。今回はきららちゃんと莉奈人ちゃんの援護に専念して!莉奈人ちゃんは――」


「分かってる!」


 俺はブラジャイアントの背後を意識!つまりは、タンクとしての役割よりもDPS、きららと常に対角線にいれば2人同時にダメージを負うリスクは減る。……とはいえ。


「ぐっ!ストンプだけでも、かなり重い!きらら、耐えられそう?!」


「大丈夫!」


 それはよかった。なら、なおさら俺は火力を出したいが……攻撃のタイミングがない!


「でかいの行くよ!【ファイヤーバースト】」


『ブラァァァァァァァァァァァァァァァ!!』


 結構効いているみたいだな。


「江口ちゃん!」


「きららに任せて~!よいしょ!やっぱり、受け流すより受け止めると、結構痛いかも」


「ナイスだ、きらら。【ヒール】」


 ヘイトを稼ぎすぎた江口に、ブラジャイアントのブラジャーが襲いかかるが、きららが上手く受け止めた。きららが耐えられるなら、あとはこの流れを繰り返すだけだ。


「足元ががら空きだ!」


 後衛にタゲが向いた瞬間、こうして近接も殴れる。ただし油断すると踏み潰されるのは変わらない。俺はきららほど頑丈じゃないからね。ヒットアンドアウェイを徹底し、攻撃は添える程度に留めて相手の動きに合わせて立ち回る。それがサブタンク兼サブアタッカーである俺の役割だ。


「よっと……危ない」


 ブラジャーがとにかくデカい。ギリギリで避けると、風圧に煽られて転倒しかねない。剣や金棒なら軌道も読みやすいが、ブラは無駄にひらひらする分、予測が難しい。直撃しなくても、先端のフックに絡め取られたら、そのまま空中に引きずり上げられて壁のシミだ。


「武器破壊、できそうかしら?」


「ちょっと試してみるわ」


 攻撃を見切って回避し、ブラが下に垂れた瞬間を狙って切り付ける。


「うーん、無理そう。布を包丁で切れるかという話よ。くそ、でっかい裁ちばさみがあれば!」


「んなもん、あるわけねぇだろうが」


「あったら苦労しないわよねぇ。それじゃあ、江口ちゃん!」


「了解!【ファイヤーボール】……うーん、魔法でもダメそうだね。ブラを外すだけなら得意なんだけどさ」


 武器破壊が無理なら、あとは本体を削るしかない。だが、このムーブをいつまで維持できるか……。


「【ヒール】……くそ、このままだとじり貧だ。きらら、息が上がってきてる」


「こんな大きいの、初めて……ハァハァ」


「分かってるわぁ。でも、とりあえずこのまま。恐らく、そろそろ仕掛けてくるわよぉ」


 やはり、きららは限界が近い。このままだと、5分もしないうちに地面とキスする羽目になる。そうなれば、みんな揃って地面とキスだ。


「え?今、6Pの話した?」


「してない!いいから詠唱を急げ!」


 俺たち5人と地面で6P?せめて3Pくらいにしておけ。過ぎたるは及ばざるが如し。


「注意!」


ブラジャイアントも6Pに興味があったのか、ブラジャーを頭上の上で振りまわす。確かに今まででは見られなかった行動だ。お前が参加したら7Pじゃねぇかよ。


 いや、待てよ。これは……ブラジャーが分解され、蝶のように宙を舞っている。その数100以上。一体何Pする気なんだ。


「おいおいおい、壮観じゃねぇか。一体、そのブラで何する気だ?」


「そうねぇ。ファンネルみたいに攻撃してくる様子もないし、ただ周囲を漂っているだけ……今は警戒するしかないわねぇ」


「ふへへ、すっごい気持ちよかった~。さてさて、次はどうやって僕を楽しませてくれるのかな~?」


『ブラ……ジャ……ジャジャジャ……ピー。シンタイケンサ……ヲ……カイシシマス』


 シンタイケンサ……身体検査?!ナンデ?!


「ふふふ、莉奈人はまだまだだね。身体検査、それはカーテンに仕切られた魅惑の領域。見えないからこそ思考は加速する。更衣室やトイレとは違う、あの空間で女性が服を脱いでいるという事実。いや、もしかしたらそれ以上のことが行われているかもしれない。だからこそ想像は彼方へ飛ぶ。女の子同士の触れ合い、羞恥と強がり、もし医者が悪徳だったら?弱みを握られていたら?もちろんフィクションだけど、見えないからこそ浪漫がある。それが身体検査なんだよ」


「……はっ、確かに。そうかえろトラップダンジョン――なるほどな。最高だ」


「最低だよ。てめぇら、戦闘中だって分かってるよな?」


「いや、男の子なら仕方ないだろ。きららもそう思……いや、きららは自分にしか興味ないか。でもほら、ブラジャイアントも頷いてるじゃん」


 その瞬間、確かに友情を感じた。別の出会い方をしていたら、親友になれたかもしれない。だが、それは机上の空論だ。


 ――さあ、やろうか。

乱交物でおすすめがあれば教えてください

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