最近はゴブ×姫より、姫×紳士ゴブが流行ってるよね
「あ~、ようやっと体が動かせるようになった!はっ、俺の身体は無事だよな?!……よし、なんともねぇ」
「あー、ズボンも履いたままだし、うん。なくなったりしてなさそうで安心したよ。僕的にはTS展開も嫌いじゃないけど、友達がっていうのはね」
「おい、なくなるってなんだよ!……はっ、そういう意味か。なら問題ねぇ。ったく、ビビらせやがって」
京ですらあれだけ怖がっていたなら、精神力低めの俺やきららだったら……おう、考えただけでぞっとする。
「うふふ、無事そうで安心したわァ」
「ハマってる最中は死ぬかと思ったがな。そういやぁ、心配するでもなく興奮してやがる馬鹿がいたよなぁ?」
「だってよ?莉奈人」
「馬鹿は自分が馬鹿だって気づかない。だって馬鹿だから。でしょ?江口」
「お、いいこと言うね。その言葉、そのまま使わせてもらおうかな」
「ははは」
「あはっ」
「「こいつ!!」」
「てめぇら、どっちもその馬鹿だ!変にビビらせやがってよ!何が感覚遮断落とし穴だ!ただの落とし穴じゃねぇか!感覚遮断落とし穴、感覚遮断落とし穴って、興奮しやがって!」
「京も男なら分かるでしょ?感覚遮断落とし穴の良さが」
「わからん」
そんな……あれの良さが分からない男がいるなんて……。
「表面上は何もなさそうな顔をしてるのに、下ではとんでもないことになっているギャップ。触手系のハードから、くすぐり系のソフトまで柔軟に対応できる汎用性。それを踏まえたうえで、上半身しか映っていない時の想像を掻き立てる感じがもう最高」
「わかりみしかない。流石、江口」
「だめだこいつら。全然共感できねぇ。きららと玄宗も共感できんのか?」
「きららは~ちょっと分かるかな~」
「うふふ、私はそういうの見ないけど、言いたいことは分かるわねェ」
「てめぇらもかよ……」
「むしろ普段、京がどんなの見てるのか気になってきた」
そういえば、下ネタの話題でも京が積極的に混ざってくることはないな。性癖談義は散々しているのに、京の性癖はいまだに謎だ。
きららはSM、玄宗さんはイケメンとのねっちょり系、江口は性癖全部。じゃあ京は?気になる。気になって夜と昼くらいしか寝れなさそうだ。
普段混ざらない人ほど、やばい癖を持ってたりするし。これ経験談。
「あ?言うかよ。てめぇらがオープンすぎなんだよ。そんなんだから童貞なんじゃねぇか。もっと現実見やがれ」
「でも~、きららも気になるな~。気になって夜と昼しか寝れないかも~」
デジャブ。気になるよな、その気持ちよく分かるよ。
無理に聞くのはよくない、それは分かってる。でも隠されると余計に気になるんだわ。「隠すほどやばいものがあるの?」ってね。
「まさか、エロ本読んでないなんて言わないよね?僕、全人類の母はエロ本だと思ってるからね?京だってエロ本から生まれてきたはずだよ。僕はそう断言する」
「エロ本エロ本うっせぇ。……はぁ、純愛だよ、純愛」
「純愛?それだけ?幼馴染?先輩後輩?処女×童貞とか?僕、ビッチ系は純愛って認めてないけど、そっち系?」
「そんなこと考えたこともねぇよ」
「あ、じゃあ何でもいいタイプ?でもビジュの好みくらいあるでしょ?巨乳?貧乳?年上?年下?」
「何だこいつ……怖い」
それは同感だ。
幾らイケメンでも鼻息荒げながらそんな性癖聞いてたらセクハラで捕まるぞ?というか訴えたい。
……俺も江口と下ネタしてる時、こんな感じなのか?気を付けよう。
みんなも下ネタには気を付けてね?周りが笑ってても愛想笑いの時もあるから!内心引いてる場合もあるから!もしちゃんとした友達が欲しかったり彼女が欲しかったら下ネタはやめるんだ。じゃないとこんな変態が友達になるぞ。
あ、でもそれはそれで楽しそうだな。うん、俺は江口と居ると楽しいから友達をしているんだったな。俺は今大切なことに気が付いた。
「何色っぽい目で僕のこと見てるの?僕そっち興味ないから。それより純愛について――」
うん、やっぱ下ネタはほどほどにしよう。あと友達選び。
「だぁぁぁ!うっせぇ!ぶっちゃけ、お前らのそのノリは嫌いじゃねぇ!だが、時と場合を考えろって話だ!」
「え?今、褒められた?」
「多分な。でも京の顔、般若みたいになってるから俺は素直に謝る。ごめんなさい」
「莉奈人はよし。……で?江口は?」
「……ごめんなさい」
今回は確かにやりすぎた。反省しよう。
「京が本気で怒ってるところ初めて見た~。そんなに怖かったの~?」
「怖かった。何されてるか分からねぇのは、マジで怖ぇぞ」
「即答!じゃあきららも~今度やってみようかな~。暗くすれば疑似再現できそうだし~?」
「うふふ、きららちゃんも好きね~」
きららせんぱいまじかっけぇ。チラチラと京がハマってた穴見てるの気が付いてますからね?Мもほどほどにね?
「……あん?ハッ!」
「ぐぎゃ?!」
ゴブリン?!しかもアサシンタイプか。
「ちっ、まずいな。囲まれてるぜ」
「数は分かるかしらァ?」
「分からんが、かなり多い」
俺にはなにも感じられない。流石は京だ。地面に下半身埋まってた頃とは違って頼もしい。なんで、一切気配のないアサシンゴブリンの攻撃避けられるんだ?なんで、囲まれてるのがわかるんだ?わからん。
「MP温存したいわァ。大丈夫そう?」
「一か所に固めてくれたら、僕がまとめてヤっちゃうからきららにだけ先にプロテクトお願い」
「じゃあ俺は江口を守るか」
「作戦会議はこれでお開きだな、来るぞ!」
前後から、合わせて三十体近いゴブリン。弓持ちもいるし、やけに統制が取れてる。それにこの数……
「もしかして~仲間を呼ぶされた感じ~?」
「多分さっきのアサシンタイプのゴブリンねェ。ゴブリンは女の敵よォちゃっちゃっと殲滅しちゃいましょォ?さっきから視線が気持悪いわァ」
多分それ、きららを見てるだけだ。
「司令塔は後方ね」
「前方を切り抜けるわよォ。きららちゃん、後はお願い」
「お、お構いなく~。もう~きららにおさわりは厳禁!だぞっ!ハァハァ、ゴブリンに囲まれてる。抵抗するもむなしく蹂躙されるきらら。きららのかわいい服は端の方からゆっくりと割かれて……次第にきららの玉のような肌へゴブリンの醜い手が……滾っちゃう~!」
うん、きららは大丈夫そうだ。
――と思ったが、ゴブリンたちは俺たちを無視して、きららへ一直線だった。
「あはは、ゴブリンはゴブリンだね」
「罪な男だな」
「……うふふ、私の魅力に気が付かないゴブリンなんて早く焼き尽くさないと駄目よねェ?【プロテクト】江口ちゃん、お願いするわねェ?」
「あ、圧が凄い。【ファイヤーボール】……うん、狙い通り着床!」
「汚物は消毒よォ!」
火球が炸裂し、ゴブリンは一掃された。
「はぁ〜ファイヤーボールは痛くないけど、程よく熱が体全身を伝っていく感じがさいっこ〜!ゴブリンはこの良さが分からないなんて〜もう!」
……わからない世界だ。
所詮ゴブリンだからね。魔法1発で死ぬし、暑さを楽しむ知恵も体力もないよ。というか、人間も9割9分分からないけどな。あ、でも耐久力があって死なないし火傷もしないならそれはサウナなのか?なら少し気持ちは分かるな。あの体に負担をかけて仮死状態になって昇天するときが気持ちいいんだよな。
「あれ~?すんすん、すんすん、莉奈人からМのにおいがするな~」
「いや、サウナのこと考えててさ」
「確かにサウナってМの人の楽しみだからね」
「江口ちゃんたらァ、サウナ好きから怒られるわよォ?」
「大丈夫大丈夫、多分自覚あるからね。ほら、僕には他の人の性癖を完全に把握できる特殊能力があるから」
ごめんなさい。とりあえず、誤っておこう。江口が勝手に言っているだけなんです。俺は関係ありません。何なら、この世界を作り出したであろう神も関係ありません。でも、江口を作ったのも神だとするならば神が悪いか。神に変わって謝ります。ごめんなさい。あ、でも神に変わってとか言うとめんどくさい人たちが怒りそうだよね。うん、ごめんなさい。めんどくさい人たちとか言ってごめんなさい。
ごめんなさい。
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