2,説明と測定
「ふっ、良いだろう。この私、自ら説明してやろうではないか。」
う〜ん。今になっていうことじゃないんだけど。こいつ、自信家すぎない?言葉の端々から自身が感じられるし、陰キャにはこいう言うやつ無理なんだよな〜。
なんて、考えているうちにユーリウスさんが自信満々に話していた。要約するとこうらしい、この世界は魔法はあるが燃費が悪すぎて剣術のほうが栄えたらしい。一様すごい魔法使いもいるけど、だいたい1000年に一人いるかいないからしい。でも例外として、エルフ族や魔族などは使えるらしい。魔物もいるらしいけど、そいつらは使えたり使えなかったりと5対5くらいだそうだ。そして、この世界は10個の国々に分かれていて、ココはゾマミア帝国という最南端にある国々で、世界でも有数な武芸者を輩出している国なんだとか。でもその実、内政は王族派はと武力で成り上がったの貴族派で日々対立しているとか。そこで俺は、貴族派であるユーリウスさんに戦力アップとして召喚されて今に至るというわけだ。
、、、いや、ハードモードすぎない? 剣術じゃなくて、魔法使えよ。異世界なんだし。少し燃費よくすれば使えんだろ、脳筋かよ。でも、魔族とか魔物とか、異世界に来たって感じで良いかも。てか内政とかめんどくさい。
と、考えていたところで、ユリウスの後ろに控えていたやつがなにか水晶みたいなものを持ってきた。
「ユリウス様。準備が整いました。」
「うむ、ご苦労、下がって良い。」
「はっ!」
「さて、異世界人殿。これから、武術測定を行う。ここに手をかざしてくれ。」
武術測定ってなんだ? 聞いてみるとその人の得意・不得意な武器などが数値として出るらしい。なるほど、便利だな〜。
そう納得して、手をかざすと水晶が淡く光った。ん?なんかざわざわしてない?
「こ、この結果は、、、」
「なんと、これは、これは。」
なんだろう、なんか問題あったのかな。
「あの〜。どうかしました?」
そう俺が声を発すると、その場にいた全員が俺のことを一斉に見た。え、まじで何?
そうしているとユーリウスが急に怒り出した。
「なんだ!この結果は!平均ならまだしも、すべての武器が使えないどころか数値すら出ていないとは!何たる醜態。衛兵!今すぐこいつをつまみ出せ!二度とこの場に足を踏み入れられないようにしろ!」