挿し絵について
本作品中の挿し絵は、生成系AIに手伝ってもらったものを使用しています。
落書き程度のものしか描けませんが、下絵や細かな修正は手作業です。背景や人物、小物などごとに、異なるマージモデルと呼ばれるものを、複数作成しています。よくでてくる人物などに関しては、LoRAと呼ばれる追加学習を行いました。
マージ元のモデルは「生成物の商業利用可能」と明記されているものをいくつか選びました。ただマージ元のマージ元や、学習に使われたものまでは、自分ではたどり着くことができないものもあります。
何らかの問題が発生すれば削除する予定です。
画質などもあえて低くしています。イメージの補完低度にとらえていただければと思います。
9/17 追記分です。
画像生成AIの自分の使い方を説明するつもりが、意図せず誘導になってしまったようです。せめて何らかのお役にたてればと思い、以下で初心者向けの説明をさせていただきます。
いくつかのサイトやアプリでも触ることができるようです。ローカル環境やレンタルサーバで実際に動かしている方たちにとっては、役にたたないと思います。少し興味を持たれている方向けの説明になります。
●画像生成AIとは
簡単な単語や文章を入力するだけで、完成度の高いイラストや、写真と見分けの付かないレベルの画像を出力するプログラムの一種になります。入力する単語などはプロンプトと呼ばれています。プロンプトの入力は、現状英語での入力が多くなります。
英語入力といっても、ほとんどは単語か短文です。ネット翻訳などを使えばそれほど苦労しません。またプロンプトのまとめサイトも多数あります。まとめサイトなどではプロンプトを呪文と呼ぶこともあります。
例と生成物をあげておきます。【 】内がプロンプトになります。環境によって結果は異なります。日本語のスラングを認識するモデルもあります。画質やクオリティを上げるプロンプトや、ネガティブプロンプトと呼ばれるものは省略しております。
【lake,forest】
【2girls,yuri,at class room】
といった風になります。掲載の都合上、画質は下げています。リアル向けやイラスト向けに追加で学習を行ったモデルも多数あります。
●学習済みモデルと著作権について
執筆時点で法整備が追い付いていない状況です。
AI画像生成モデルの中に、多くの画像データが含まれ、それを出力しているわけではありません。モデルが学習するものは、画像同士の繋がり方の傾向を、数値化したものになる、と解釈しています。Aの近くにはBが描かれやすいなどの関係を、数値データで学習することになります。学習自体を禁じる法は、執筆時点ではまだありません。
●生成物の掲示について
生成物の掲示を行った場合、著作権や肖像権の侵害になる可能性があります。著作権の侵害の争点は、類似性と依拠性になるようです。将来の利益機会の阻害になるという意見まであります。どの低度までが著作権などの侵害になるかは、まだわかりません。生成AIで作成されたものに関し、日本国内での裁判などは、まだ行われていないはずです。判例はなかったと思います。
既存のイラストを直接使用したり、有名人などの画像を直接使って生成したものは、著作権や肖像権の侵害になる可能性が大きいと思います。盗作イラストなどと同程度の基準になるかもしれません。
●第11話の挿し絵について
挿し絵はだいたい以下のように作成しています。
最初に落書きのような下絵を描きます。もっと簡単な下絵でも認識されます。
画像から画像作成、という処理をします。このときAIに処理してもらう割合はやや低く設定します。フタバの特徴である「brown hair」「brown eyes」などをプロンプトに入力しておきます。
この時点ですでにマズイかもしれません。髪色が想像と異なっていたので、手を入れます。プロンプトや拡張機能で変えることもできます。
毛先にバラつきを加えます。今回は出ないように構図を決めましたが、バッドハンドなどもこのあたりで調整します。拡張機能でも訂正は可能です。
ヒトミや背景も同様に作成します。
できたものを合わせ、少しだけ馴染ませます。少し表情にも手を加えました。
これで一応完成です。過去に作成したものに手を加えることもあります。キャラ作成のさいには自作のLoRAというものを使うときもあります。プロンプトと拡張機能やLoRAだけで作った方が完成度は高くなります。今のところ、AIに全て任せることは控えています。