いきなり結婚
ーーー俺には家に保護という名目の居候がいる。
その居候は名前を水良 明日香という。
女の子である。
年齢は・・・
5歳!
そう、普通は捕まるだろう。しかし俺には逮捕されない理由がある。
見た目が20歳前後なのだ。まあ他にも理由はあるが・・・
「しゅんじ~、遊ぼ~!」
「おう、明日香、なにするんだ?」
「おままごと!!しゅんじはどれいやくで、わたしもどれいやく!!」
しかしおつむはこんな感じである。
「二人とも奴隷でなにするんだよ。」
「きずのなめあい!!」
全く、どこでそんな言葉覚えたんだ・・・
「まぁ、いいけど・・・」
その時、玄関が開いた
「おい!武田 俊二特務保護官はいるか!!」
「もう、吉良さんは声が大きいですよ。明日香がびっくりしちゃたじゃないですか。」
「きらのおばさん!!こんにちわ!!」
「おばさんじゃありません!!お姉さんですっ!!」
吉良さんはさっきよりも大きな声で否定した。
「あ~、あの、それで、俺になんの話です??」
すると吉良さんははっとした顔で
「すまない、少し取り乱してしまい、話が脱線してしまった。本題に移ろう。」
「ええ、たのんます。」
すると吉良さんは一呼吸おいて
「コードMRBRASの保護監視に当たっている武田特務保護官に今回本部から通達があった。」
「で、なんです?本部からの通達って。」
吉良さんは重そうな口を開き、こう言った。
「MRBRASの処分が決定した。内容は、武田特務保護官のもとで一般人間生活スキルを身につかせ、保護官と婚姻を結ぶ。とのことだ。」
「へえへえ、って、え?婚姻??それって結婚ですか?」
「しゅんじ!けっこんってなあに?」
「明日香、ちょっと今大事な話だからむこうでレゴで遊んでなさい。」
「わかった!!待ってるねしゅんじ!!」
そういって明日香は隣の部屋に行った。
「それで、結婚するって・・・ガチ?」
俺は真面目に吉良さんに聞いた。
「左様、武田特務保護官宛に、松平防衛大臣から手紙が届いております。」
とりあえず手紙を読もう。なにかの間違いかもしれない。
『武田特務保護官殿
あ、俊二っち元気??今回MRBRASのこと、一任することにしたわww
お前のもとに置いとくのが一番MRBRASが安定して、世界が守られるんだよね?
というわけで、俊二っちには彼女と結婚してもらうことにしたよ!!
お前に自由ねえからww乙ww
貴様の盟友 まつだいら☆より』
あいつ・・・絶対・・・許さん・・・!!
「というわけで、今日からMRBRASもとい明日香ちゃんの人間的教育に勤しんでください。これまで同様保護観察記録はつけてください。」
吉良さんも容赦ねえ・・・
「明日香ちゃんの教育プログラムはここにまとめておきます。これらを全てクリアすると、自動的に婚姻届が国に提出されるシステムになっています。」
止まらねえ・・・
「あ、あの・・・俺の意見は・・・?」
「それは国家反逆罪と捉えて死罪にかけてもよろしいものでしょうか?」
「許してくださいなにも言いませんから。」
「では話はこれで終わりです。私は失礼します。」
「明日香ー、吉良さん帰るってさーお見送りしに行くぞー。」
ーーーーーーー玄関
「では、後のことはお任せします。武田特務保護官。」
「了解です。吉良さん、ありがとうございました。」
「きらおばさん!!またね!!」
「だからおばさんじゃありません!!・・・オホン、では失礼します。」
「了解致しました。」
そうして吉良さんは帰って行った
さて、これからどうしよう・・・