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23話 嫉妬深いアイドルは嫌いですか?

 

 夕食の後、

凛と2人でソファーに座ってゆっくりする。


 あれからも三島からの奴隷扱いは続いており、

凛のいない隙をどうやってか見計らって、俺を呼び出してくる。


 条件があるので仕方ないが、

三島の家の家事もすぐ終わるので今のところ許容している。


 現在、凛は横でスマホをいじっており、

俺はテレビを見ている。

2人でダラダラするこの時間が最高に幸せだ。


 チラッと凛のスマホを覗き見する。

何やら動画を見ているようだ。



「それ何見てんの?」


「他のアイドルグループのライブ」


「へー、研究してんの?」


「まあそんな感じ。ちゃんとライバルの動向をチェックしとかないとね」



 流石だな。

凛は自分の出ているテレビ番組は出来るだけチェックしているし、

さらに気になる女優やアイドルの番組までも確認しているらしい。


 ちょうどテレビではクイズバラエティが放送されており、

そこには今人気の俳優からアイドル、芸人まで大勢出演している。



「この女優さん、色白で細くて可愛いよな」



ふと目に入った女優さんを褒める。



「そうだね。私もこんなに色白になりたいなー」



 凛がチラッとテレビを確認して言う。

するとアイドルが画面に移り、

可愛い回答をして場を和ませた。



「このアイドル、笑顔とか仕草が可愛いな。裏表なさそう」


「は?全然可愛くないし。絶対裏では遊んでるよ」



途端に鋭いツッコミが入る。



「あ、隣のアイドルも綺麗だ。これでまだ10代!?すっごい大人っぽいな!」


「いやいや、言い換えれば老けて見えるってことよ!可哀想!」



 そう、凛は女優やモデルの芸能人はいくら褒めても大丈夫だが、

同業者のアイドルを褒めると露骨に嫌がるのだ。

可愛いからちょっとからかってやろう。



「今映ってる女優さん、足細いし、髪もサラサラだしね」


「本当だ、どうやって髪の毛ケアしてるんだろ?」


「だな。あ、横のアイドルも同じぐらい髪サラサラだ!」


「どこが?テレビだから良く見えるだけでしょ。実際見たら全然よ」



見事なまでの変わり様だ。



「この俳優さん、顔整ってるなー、外国人みたいだ」


「へー」



 ちなみに凛は男性俳優にも興味を示さない。

まあこれは俺以外に興味がないってことで嬉しいけど。



「うわ!このアイドル顔ちっさ!顔の造形がすげぇ!全部完璧だ!」


「私の方が可愛いし!それに絶対整形してる!」



これ以上やるとマジで不機嫌になるから止めておこう。



「まあ凛が一番可愛いけどな」


「・・・当たり前でしょ」



途端に機嫌が直る。



「ねぇ〜テレビばっか見ないで私と話してよ!」



 さっきのツンケンした態度から一気にへにょへにょした言動に変わる。

こういうとこが可愛いんだよな。

テレビに若手のアイドルが映る。



「あ、このアイドル可愛い」


「あーもう!」



凛の怒った声が部屋に響いていた。




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