あのそらは群青色
わたしの前に道はない。わたしの後ろに道はできる。
人の業と何十億という人の夢をこの小さな背に乗せて、帰り道などない果てなき旅路へと飛び立つ。
わたしの乗る方舟の外は、無数の小さな光が散りばめられた黒に覆われた未知なる世界。
その黒の中でひと際大きい青く輝く宝石。
この胸に込み上げてくるものはなんだろう。
思い起こすのは、共に過ごした仲間たち。彼らは今ごろどうしているだろうか。
もう二度と、わたしは彼らに会うことはできないけれど、どうか彼らが幸せであることを切に願う。
ああ、でもやっぱり、ひとりぼっちは寂しいな。
短いようで長く、長いようで短いこの旅路は、唐突に終わりを告げる。
そしてわたしは……星となった。