表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

りったんの夢十夜

りったんの夢十夜(第七夜)

作者: りったん

 夢を観た。


 小説投稿サイトで知り合った人と現実の世界で会う約束をした。


 お互いがわかるようにあるカフェの特定の席で落ち合う事にした。


 約束の時間より一時間程早くカフェに着いた。


 まだ来ていないだろうと思い、指定の席を見ると、すっかり禿げ上がった頭の、若く見積もっても七十代前半の男性が座っていた。


 私が会う約束をしたのは、二十代の男性だ。流行の最先端の恋愛小説を書く今時の人。


 たまたまその席に座っている別の人だと思った。


 だが、約束の時間になっても、その人は席を立たなかった。


 私は周囲を見渡した。すると別の席に若い男性が座っていて、老人が座っている席を何度も見ている。


 あの人が私の会う人だと考え、老人に近づいた。


「すみません、この席で人と会う約束をしているので、席を替わっていただけませんか?」


 無理を承知で頼んだ。老人は目を見開いて、


「貴女が律子さんですか? がっかりしました」


 酷い事を言われたところで目が覚めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 夢だったとしても、律子さんに対してのこの暴言は許せませんね! ボクは禿げ上がってないので会ってくれますか? イケメンでもないですけど。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ