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失礼だなぁ!

作者: 雷ライ

いつも通り出会いだけの物語です。

完結というか物語として成立していないです。



誤字脱字がある場合があります。


それでも構わないという方のみ、お読みください。



「一目惚れだ!俺と結婚を前提に付き合ってほしい!」


大学3年の秋。


繰り返される日常に飽き飽きしており、なんか非日常的なこと起こらないかなぁとは思っていたが他人に起こっているのを見たかったのであって自分に起こってほしかった訳ではない。






いつも通りの時間に起床し、身支度を整え大学に登校する。


身支度を整えるといっても寝癖直して、歯を磨いて顔を洗うだけだ。


20代女性としては少し問題かもしれないが、メイクはしていない、というかメイクの仕方がわからないためすっぴんだ。


バスで30分かけて駅に行き、乗る電車が止まる番線を確認にして改札を抜けたところで金に近い茶髪のイケメンと目があった。


おじさんと目が合うよりは運が良かったなぐらいの感じで目線をそらした瞬間に冒頭のセリフを言われた。



よく見るとこの人瞳の色が緑だし、イケメンというより男前だ。


周りが私たちを見ているのがわかる。


だだでさえ通勤・通学の時間なのだ人が多い。


こんなところで立ち止まったら邪魔だ。


慌てた私はキョロキョロと視線を彷徨わせ、逃げ道を探す。


目の前の男前は何を思ったのか、私の手首を握る。


「何番線に行くんだ?」


「9番線です」


勢いに圧倒され、そのまま9番線まで連れて行かれる。


「さっきは急に悪かった」


男前は手を離し頭を下げてくる。


その行為を目立つからやめてほしい。


「いや、あ、大丈夫です。たぶん」


男前は頭を上げて、ニカッといい笑顔を向けてくる。


なぜ、朝からそんなに輝いているのだろうか?


「まず、このままだと俺は不審者のままだろうから名乗らせてもらう。仁木にき 貴壱たかいちだ」


和嶋わじま 真理しんりです」


名乗られためつい名乗り返してしまう。


「真理か」


こう言う時に親には悪いがまりではダメだったのだろうかと思う。


父はまことで母は理華りかだ。


見たまんま親の名前から貰った名前だ。


名前は好きだが、自分には大層な言葉過ぎてまいってしまう。


「かっこいい名前だな」


私もかっこいいとは思うが、女性たいして言うなら素敵な名前とは可愛い名前だろう。


「ありがとうございます」


当たり障りなくお礼を言っておく。


「歳は26で、商社に勤めていて9月にこの市に転勤してきた」


仁木さんは私の5歳上のようだ。


私は早生まれだからまだ20歳だ。


こんな田舎の市に転勤なんて大変だな。


「これが社員証と車の免許証だ」


そう言って私の手に二枚のカードを置く。


いやいやいや、と思いながらも確認すると仁木さんが言った情報が記してある。


「その上でもう一度言おう。和嶋さんに一目惚れした。結婚を前提に付き合ってほしい」


忘れかけていた話を掘り返してきた。


「あの、失礼かもしれませんが、私これといって可愛くも美人でもなくてむしろ体脂肪率多めのデブで、性格も良くないので、一目惚れと言われても信じられません」


本当に信じられない。

からかっているのならやめてほしい。


私はそんな人に一目惚れされるような容姿をしていない。


自分で言うのもなんだが、性格だっていいとは言えない。


自分勝手で自己中心的でかまってちゃん。


屁理屈言うし、揚げ足も取る。


普段は自分の考えが正しいと思っているが、勉強の知識には自信がないからしつこく説明を求める。


無償をねだるが対価を求める。


好き嫌いが顔に出やすい。


本当に性格も容姿をも良くない。



「会ってすぐだから、君の性格までは分からないが容姿は俺のどストライクだ」


素直な人だなと思っていると次に口から出たのは悪口では?と思ってしまうような言葉たちだった。


「君の特別な手入れがされてない焦げ茶で長いだけの髪も、見えてるのかも分からなくなるような一重の眼も、リップさえ塗られていないノーメイクの顔も、筋肉より脂肪が多そうな柔らかそうな体も、大根のように太い足も、小学生より子供っぽいのではと思ってしまうような服装も、平均より低い身長も何もかも好みだ」


「失礼だなぁ!」


絶対これは褒めてない。


からかわれてるよりタチが悪い。


バカにされているに決まっている。


「なぜだ?褒めてるのに」


「全て私の外見のコンプレックスだよ!」


なんの悪びれも無く言う者だから、イライラするより悲しくなってくる。


頭を抱えているとちょうど良く乗る電車がやってくる。


「では、私、大学に行かなきゃいけないので」


そう言って電車に乗ろうとした瞬間、手を掴まれて紙を握らされる。


「メールアドレスとスマホの電話番号だ。もしよかったら連絡してほしい」


仁木さんは人に紙を渡すだけ渡すと去って行ってしまった。


人の個人情報にあたるため、こんな電車の中ではに捨てることもできない。


渋々スマホケースのポケットにしまう。


この時の私は連絡するつもりもなければ、また会うとも思っていなかった。


そして気づいたら私を包む包囲網が完成していることに。





読んでいただきありがとうございます。



真理はかなり卑屈で面倒臭い人間です。

恋愛のれの字も知らない女性です。

貴壱の一目惚れも信じてないです。



貴壱はこの後駅に度々現れます。

大学生である真理の生活リズムが狂うことはないので、見つけやすいです。

貴壱がストーカーにならないことを願うばかりです。


ほどほどに頑張って下さい、貴壱。




相変わらず出だししか書けないです。

物語が始まるところしか書けないです。


書いてもらいたい読んでみたい設定だけは結構貯めてあるのですが、完結させることができないです。


読んでいただき本当にありがとうございました。

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