お酒に飲まれる。
ちあきは優しい兄だ。
かけがえのない存在。
だけど、甘えることって怖い。
目が覚めるとそこはいつもの風景と少し違っていた。
「・・・」
頭が寝ぼけているのか
記憶を遡ろうとしても思い出せない。
「昨日は確か3人で飲みだして・・・」
それからどうしたんだっけ?
「雅人が最初に潰れて2人で飲みだして、あすかが潰れたのが朝方だよ」
右のほうから声が聞こえてそっちを向くとちあきがいた。
ヒラヒラと手を振っている。
「もうお昼!?」
「よく寝てたみたいだから起こさなかったよ」
「雅人さんは!?」
「1時間くらい前に出かけてった」
ご丁寧にご飯作っておいたみたいとちあきは続ける。
テープルの上にはラップがかかったサンドイッチが置かれていた。
そばには手紙つき。
『ちあきがいるから、久々に羽伸ばすといい。』
本当最近は申し訳ないくらいに、優しい。
手紙を隠すように仕舞い、着替える。
「あかねちゃん、見ない間におっきくなったよなー」
「あー」
「ほら、俺おじちゃんだけどわかる?」
「う?」
リビングからそんな声が聞こえる。
嬉しくて思わす笑ってしまった。
「夕方まで俺いれるから、何処かで羽伸ばしてくれば?」
「え、いいの?」
「いつも、あかねちゃんの面倒とか家事とかで大変なんだから」
「ん、わかった。その変わり夕飯はうちで食べてって」
ちあきの提案を嬉しく受け取るとして、
あたしはいつもより綺麗な格好をして、出かけることにした。
「昨日あんな辛そうな顔されちゃあ、こっちだって話せないだろ」
ちあきのそんな言葉は知らなかったあたしは
のん気に、家を出て行った。
一人で外出するのはいつ振りだろう。
いつもあかねを連れているから、何だかそわそわしちゃうけど
ふと新しく出来た雑貨屋さんを見つけた。
何だか気になったので入ってみる。
その雑貨屋は『together』というなのお店で。
「いらっしゃいませ」
小さな女の子が、微笑んでそう言っていた。
エプロンと名札をつけていることから店員さんなんだろう。
店内は明るくオレンジを基調とした感じで中はとても広い。
色々な雑貨が置いてあった。
絵を描くことが趣味となってるあたしは
色々揃えようと手にとってみる。
そういえば、あの時も・・・
そしてまた1つ、扉が開かれる。
ゆチャンです、こんばんわ。
翌日の話なのに時間が開いてしまい申し訳ないです。
ここからまた回想編になります。
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