表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

出会い。

忘れることが出来ない思い出。

その最初のページは、彼との出会い。

藤崎くんとの出会いは

高校2年の春だった。


その日は少しだけ肌寒くて。

制服を着て、足早に学校に向かった。



「あすか!」

「巴、おはよ」

「おはよ、クラス分けどうだった?」

「3組だったよー」

「あたしも3組!今年も一緒じゃない、やった!!」


1年の頃からの友達の巴。

今年もまた一緒だって巴は凄く喜んでて

あたしもまた嬉しくなった。




「・・・自己紹介は各々やってもらうとして、委員会だな。んじゃ代表からー」


クラスが変わった日。

2年3組には結構知った顔が揃った。

クラスが4組しかなかったっていうのもあったけど、

1年の時同じクラスだった人も多かった。


委員会が決まっていく学活の時間。

ぼーっと窓の方を見ると、そこには小さくあくびをもらす人がいた。


知らない顔だな、それが第一印象。




残りの委員会は1つ。

あたしは特にやりたい訳でもないから、そのままぼーっとしてた。



「女子決まんねぇんだったらジャンケンでもしろ」


担任の一言で集められた女子数人。

みんなめんどくさそうな顔をして、ジャンケンを開始。



「・・・負けた」

「あすか、どんまい」


まさか負けるなんて思ってないし。

あたしはしょうがなく、自分の名前を書く。


『 執行委員 男:藤崎八重 女:金垣あすか 』

       


藤崎くんて誰だろうと思った。

綺麗な字で、書かれたその名前に少しだけ興味が生まれた。







今学期最初の委員会はその日で、

担任はサボるなよーと生徒に言っていた。

場所を確認して、その教室に向かう。

藤崎くんが誰か確認は取ってないけど、大丈夫だろうと足早に向かった。






「何年何組だ」

「2年3組です」

「そこだ、プリントに目を通しておきなさい」

「はい」


時間より少し早めに着いた。

そこには教師が既にいて、あたしは大人しく言われた席に座る。

隣りはまだ開いている。



「遅れました」

「何年何組だ?」


ドアの音がして後ろに振り返る。

するとそこには、あのあくびをした黒髪の人がいた。


「・・・」

「・・・」


隣りの席に座る彼が”藤崎八重”

少しだけ緊張した。







委員会が始まって数分。

藤崎くんから紙が机に置かれた。


『藤崎八重です、自己紹介が遅れたけどよろしくね?』


短い言葉に何処か嬉しくて、あたしはその下にこう書いた。


『金垣あすかです、よろしくね』


藤崎くんは紙を受け取ると、小さく微笑んだ。










それが出会い。

なんて変哲もない、あたしと藤崎くんの出会いだった。



これから起こることが予想出来ていたら、

今のように後悔をするなんてことは、きっとしていなかっただろうと思う。

どうも、ゆチャンです。

回想編その1でございます。

まだ序盤ですけどねw

詳しくはブログ↓

http://ameblo.jp/ychan-kk/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ