今のあたし。
優しい旦那様と可愛い子ども
その2人に囲まれてあたしは幸せです。
2008年も残り2ヶ月のある日
南家に1通の手紙が届いた。
「同窓会?」
「うん、年末にまた何でやるのかしら」
この物語の主人公は南あすか、24歳。
彼女の元に同窓会の手紙が来たのがきっかけ。
「しかもクリスマス前の平日かー」
「あなた忙しいでしょ?」
「んー・・・」
「だから断ろうかなって思ってるんだけど」
「友達とは結構会ってないんだっけ?」
「うん、結婚してからだから4年くらいは・・・」
20の時に結婚して、現在は4年目の主婦。
旦那さんは3歳年上の27歳。
商社マンの旦那さん。
そしてもう一人・・・。
「まーまぁ」
「あかね連れて行っちゃったらさすがに迷惑かけちゃうからね」
彼女が同窓会参加を考えるのも無理はない。
南あかね。現在1歳と数ヶ月。
まだまだ小さいあかねを置いて同窓会参加は浮かばれるのだ。
「行ってきなよ」
「え?」
「久しぶりに羽伸ばしてきたら?」
「いいの?だってあなた・・・」
「まだ2ヶ月弱あるから明日にでも休暇届けだしてみる」
「ありがとう」
旦那様はとても優しいです。
あすかが友達と4年も会ってないと知り
その日の為ならお休みをしようと決断した訳です。
翌日。
「あなたいってらっしゃい」
「あぁ行ってきます」
主婦の朝は忙しい。
朝8時少し前。
あすかは旦那様の送り出し。
それから掃除、洗濯、買い物、あかねと遊ぶなど。
彼女はいつも忙しいのだ。
「あかねー?」
「・・・」
「あら、寝ちゃってる」
遊びながら寝てしまったのか
あかねは小さく寝息を立ててしまっている。
掛け布団を持ってきて、そっとかけてやるとあかねは安心したような顔になった。
ふと家の電話が鳴る。
あすかはあかねの場を離れ、子機の近くに寄る。
「はい、南です・・・あ、はい・・・あ、巴?うん、元気よー」
メールや電話では連絡を取っていた学生時代の友人からの電話に
あすかの顔もほころぶ。
「うん、今は家事やってた。もうめっきり主婦よ」
あかねの様子を見ながらも、電話の相手と話す。
「明日?それじゃあお昼一緒に食べない?何か作るわよ」
同窓会の話でもしない?と持ちかけられたあすかは
翌日のお昼からの約束を取り付け、電話を切る。
嬉しそうに台所へ行き、あすかはあかねのおやつを作り始めた。
同窓会の日は年末の忙しい時期。
12月22日のクリスマスイブ2日前。
残り2ヶ月のとある11月の日だった。
「今日のデザートはバナナケーキにしよ♪」
ども、ゆチャンです。
ちょっと変わった感じの連載です。
詳しくはブログにて↓
http://ameblo.jp/ychan-kk/