四十四 同志
「······どうかしたのか? ミー······」
ディーナの言葉が言い終わらない内に、ミーフェアは歩き出す。
追手の裁司者達のところへ。
ディーナは、状況が呑み込めず動けないでいたが、しばらくしてから立ち上がって、後を追う。
ミーフェアは早早と歩んでいき、林から道沿いに出る。
「お待たせしました。行きましょうか」
「遅いぞ」
「じゃあ、戻ろうぜ」
ディーナは、その様子を見て思わず声を出す。
「どういうことなんだ!? ミーフェア!?」
「ディーナ······。まだ、いたんですか?」
「······!」
その言葉にディーナは、次の言うことが出てこない。
「教えてやるぜ。ミーフェアはこっち側の、俺達の同志だ」
裁司者の一人が、追い討ちをかけるように、そう告げた。
「······でたらめを言うな! そうだろ!? ミーフェア!」
ディーナは、ミーフェアに近づき、その左手を両手で握る。
「ディーナ······。わかった風な口を聞かないでくれませんか」
ミーフェアは冷たくそう言い放ち、手を振り払う。
「私は、こちら側の人間です。軍にはスパイとして入隊していたんです。もう、その必要もなくなりましたが」
ディーナの顔が、驚愕のあまり青ざめていく。
「ミーフェア······」
「ディーナ。悪いのですが、あなたには死んで貰います」
ミーフェアは右手を前へかざす。
「顕現せよ。象徴の賢者······鉄槌」
すると、白いローブに身を包み、大槌を手にした三体の賢者が現れた。




