表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裁きを司る者達  作者: 志野夕刻
40/71

三十九 抱えて

 エリッサも鏡の欠片を顕現していく。

 「お願いだから······死んで!」


 「エリッサ!」

 エリッサが攻撃を仕掛けようとした時だった。

 ウェルグは、突然エリッサを抱えて、林の中へ逃げ込んだ。


 「なっ!?」

 ユアは二人を追おうとするが、メフェリアは静止する。

 「私に任せて」



 「ウェルグ! 下ろして!」

 「そうする訳にはいかないんだ。それに······」

 ウェルグは後方を一瞥する。

 後ろから、白い球体が複数迫っていた。


 ウェルグは、懸命に紙一重でかわしていく。

 かわしきった後も、再び白い球体が飛んでくる。

 それさえもウェルグは、死に物狂いでかわす。

 左前へ。右前へ。


 しばらくすると、メフェリアの攻撃が飛んでこなくなる。

 諦めたようだ。


 それでもウェルグは、エリッサを抱えたまま駆けていく。


 十数分して、林内の木の生えてない開いた場所にでる。

 「ウェルグ! いい加減下ろして!」

 「分かった」

 ウェルグは、そっと足から下ろす。


 エリッサは、地に足を着け立ち上がると、再びメフェリアの元へ行こうとする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ