二十九 思わぬ再会
エリッサは王国裁司を見て、「なんで、ここに?」と驚く。
気付けば、ミーフェアやウェルグ、王国裁司の部下達もいた。
「私はメフェリア達を追うため、国王様の命で動いていたのですが、ある事実がわかりました。それで、この都市で調べていたのですが。あなた達が、協会の裁司者達に連れていかれるのが、見えたもので」
「助けてくれてありがとうございます」
「礼には及びません。それよりも、早くこの協会から出ましょう」
王国裁司が先導し、エリッサ達は続いて歩き出す。
階段に差し掛かり上っていく。
上がりきったところに、鉄で出来た重そうな扉があったのでゆっくり開ける。
王国裁司は、顔だけ覗かし、通路に誰もいないか確認する。
夜が明ける頃合いなので、人は警備兵位しかいないのだが。
王国裁司は、誰もいない通路に出、進んでいく。
エリッサ達も続く。
ある程度進み、次の角を右に曲がろうとした時、声がする。
王国裁司は、しまったと内心思い、戻ろうとエリッサ達を促す。
だが、遅かった。
「······あら、あんた達。この間の······」
エリッサ達は声がした方を見る。
そこには、二日前に都市ヴェークシュタットで会った、三人の男女がいた。
「あれ、あなた達は······」
エリッサは正直、あの時の三人組と協会で会うとは思っていなかった。
「なんで、こんなところにいるのよ。あんた達」
黒のドレスを纏ったヴィネラが問う。
エリッサ達はこっちの台詞だ、と思った。
「······だ、脱獄だー!」
ヴィネラ達の後ろにいた裁司者が、エリッサ達を見て叫ぶ。
「へぇ、そーゆこと?」
ヴィネラ達は臨戦態勢に入る。
「戦うしかないみたいだね」
エリッサ達も、戦闘に臨む表情に変わる。




