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二 出会い
「あっ、すいません」
扉の前に立っていたのは、エリッサと同い年位の男の子だった。
栗色の髪に緑色の瞳からか、優しそうに見える。
身長は男の子の方が高く、見下ろしている風になってしまう。
「いえ、大丈夫ですよ」
エリッサはそう答え、去っていく。
――翌日――
エリッサ含めた裁司者達は、都市を出て西の森へ向けて足を進めている。
中には、昨日の緑色の瞳の男の子がいた。
気になったエリッサは話し掛けようと近付く。
「ねぇねぇ、君も裁司者なの?」
昨日とは違い、気軽な感じで。
「······うん、そうだよ」
「わたしはエリッサ·ファイスニッド。よろしくね」
「僕はウェルグ·エントベイアーだ。よろしく」




