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二十三 南部入り
「悪いんだが、異形を引き付けていてくれ」
「わかりました。私が······!」
ディーナの頼みを、ミーフェアが引き受ける。
ディーナは手をかざす。
やけに、集中している。
すると、前方に壁のように炎が発生する。
炎は前に燃え進んでいき、猪の異形を焼き払っていく。
「やりましたね。ディーナ」
「やったね!」
四人は、順調に異形を片付けていき、最後の一体。
エリッサは、鏡の剣で仕留める。
その後で、剣は粉々に砕けた。
戦いが終わり、ウェルグはエリッサを見つめている。
「エリッサ。その剣、気になってたんだけど、一撃当てると砕けるね」
「ウェルグ、気づいてた? そうなんだよね。わたしも、理由は分からないんだけどね」
それから四人は山を抜け、太陽が西に沈みそうな頃に、都市ベルクに着いていた。




