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十六 王都ラントミッテ
二日後、エリッサ達は王都の門前にいた。
「ここが王都ラントミッテだ」
「ここが王都······」
ウェルグは、王都に来たのは初めてらしく、見渡している。
門を通り過ぎ街中に入ると、様子が変なことにミーフェアが気が付く。
「あれ、何か会ったんでしょうか?」
「ミーフェアも気が付いたか」
周りを見れば、裁司者の兵があちらこちらで警備をしている。
いつもより、厳重にだ。
ディーナとミーフェアに焦りが生まれる。
エリッサとウェルグも、警備が厳重なのに違和感を覚えたらしい。
緊張し、押し黙る。
その後も警備兵を目にした。
しかも、城に近づいていく程、警備兵の数も増えていく。
かなりの時間をかけて、王城に到達し、ディーナは城の警備兵に問い詰める。
返ってきた答えは、「私は何も知りません」だった。
「だったら、直接聞くまでだ! ミーフェア達もついてきてくれ」
ディーナは、先に進んでいく。




