13/71
十二 熱くなるエリッサ
エリッサ達に複数の刃が襲いかかる。
皆、紙一重でかわしたり、防ぐ。
エリッサは、無理に突っ込んでいたため、攻撃がかする。
すると刃で傷つけられた左腕には、代わりに鎖の紋様が浮かび上がっていく。
エリッサは、構わず駆けて近づいていく。
右足にも刃がかする。
すると、やはり鎖の紋様が浮かび上がる。
ふと、エリッサは違和感を覚えた。
(相手の動きが速くなってる······? いや、わたしの動きが遅くなっている?)
「エリッサ! 下がれ!」
ディーナは促す。
(そんなわけにはいかない。手掛かりが目の前にいるんだから······!)
エリッサは、完全に周りが見えていない。
ユアはそんな少女に、操った刃でもって複数かすらせ胴を貫く。




