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十一 ユアの目的
「······リッ······サ! エリッサ! どうした!?」
ディーナが、肩を揺すって呼んでいる。
エリッサは、はっと我に返り「うぅん、なんでもないよ······」と安心させるために笑みをつくる。
「そうか。体調が悪いなら言ってくれよ」
ディーナは胸を撫で下ろす。
「······さて、ユア·レイティヒ。なぜ、お前がここにいる?」
「その質問には答えられない。それにしても、あいつの裁きの力も大したことないな。時間稼ぎもろくにできやしない」
「時間稼ぎ? どういうことだ!?」
「喋り過ぎたみたいだ。悪いが目的のため、もうしばらく、ここにいてもらうよ!」
ユアは前方に手をかざす。
すると、柄のある刃が無数出現する。
刃には鎖のような紋様が刻まれていた。




