表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/48

騎士になる為に 【9】



******


 ■-シャフレヴェル騎士学園校内理事長室


 黒いローブの天薙紅刃は理事長席に座るセシリーと対面してソファーに足を組み堂々とした態度で話をしている。


 「なぁに簡単な話ですよ。私にあなたの道化師クラウンを、メンバーの命を託して欲しいだけです」


 「それはそれは。まいりました」


 「たぶらかそうとも今の俺には通用しませんよ。あなたの考えている事は理解している」


 紅刃は理事長のセシリーの目の前に手を差し出そうとした時だ。紅刃の背後にいたメイドのアリシアが伸ばした紅刃の手に向けダガーを投てきした。それを振り向く事なく容易に紅刃は掴む。


 「アリシアさん」


 「はいセシリー様。申し訳ありません」


 「そうだ。アリシアよこのまま俺が掴まなかったら理事長にあたっていたかもしれないだろう」


 と言いつつアリシアに向かって壁にそのダガーを投げ返す。


 「もうすでに三人はこちら側についている」


 少女二人に恰幅の男。一条穂波とノエル・アークライトとジキル・ヴォルフガング・ハイドの三人だ。アリシアのいきなりの投てきに対して紅刃が返した時、ドアの外に控えていた一条とノエルの二人が動いた。アリシアの首もとに左右から切っ先を突き立てた。


 「そう言う事ですか」


 セシリーは深い息をつきながら席から離れる。


 「今のあなたを信じえる人物であるかこちらとしても見定める必要があります。なぜ、この時代にあなたが存在していているのか、目的を知らなければ協力しかねますから」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ