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RPゲーム  作者: ゆきたま
5/13

ゲーム開始

感想等ありがとうございます。めっちゃ励みになります。

基本的には書き溜めして一気に投稿になります。

スマートフォンに映し出されたいるのはURLと配役以外にルールの説明、そして一文が書いてあった。


「ルールは進行に伴い、追加、削除されていきます。どんなルールが追加されるか楽しみにしててね。だと?」


小説やゲームなどで行われるゲームでも進行にともないルールの強化がされていくと行ったことは至極自然なことだ。しかし、バグ修正が随時必要なソーシャルゲームやMMOなどとは違い削除が必要になることは考えられなかった。


「人の能力もそうだけどルール削除も異質なイメージを受けるな」

「真人もそう思ったか?ただゲームを進めさすつもりはないってことかな?」

「太郎も感じたか?こうなんかわかんないが違和感ってもの」

「ああ」


再度、真人は自分の配役を確認する。


『貴方はかわいいかわいい羊ちゃん。何にも出来なくて怯えてばかり。知恵を生かして悪い狼を見つけて逃げ切ってね』


ふざけているとしか思えない文章だったが自分の配役が『羊』であることはわかった。

無能力で一方的に殺される事しかできない役割だと考えられる。


「まずはこのゲームをするかどうかですが…。皆さんはどうお考えですか?」


委員長の問いに対して誰もが声を出すことができなかった。カラーズも頭が冷えたのか声を出すことができなかった。

よく考えればここからの脱出が不可能なのは目に見えているからだ。

黄村と緑谷の行動からゲーム違反になる行動をすると殺される可能性がある。

外の敵と戦うにしろこちらには武器も何もない。その上、敵は数分で男2人を行動不能にできるだけで武力を持ち合わせている。

それは誰もが少し考えればわかることだった。


「誰も意見を言わないなら私の意見を言わしていただきます。このゲーム乗った方がいいと思います」


委員長が言うには全員でここから出て行ってもさっきの事から全滅が考えられる。よって全員で脱出するためにはゲームに乗りながら全員が脱出する方法を考える方がいいといったことだった。

ゲームに乗るうえでまずは自分の配役の確認が必要だ。まずはそこから始めるようにと全員を説得した。


「全員、自分の配役は確認できましたか?そこで皆さんに提案があります。配役を全員公言するかどうかです」


委員長が全員が顔を上げたのを確認し、議案を提示してくる。進行役がいるとやはり楽だと真人は感じた。


「委員長、それはやめておいた方がいいだろう」


委員長の提案にまず声を上げたのは創大。創大は配役を全員が公言したといって本当かどうかわからないなら伏せておくべきだ説明した。


「創大さん、それはみんなを信じられないということですか?クラスメイトなのに」


創大の意見に初めにかみついたのはやはり一花だった。一花の発言に同調するようにカウントアップガールズが声を上げた。


「一花さんたちの意見はわかるが俺は創大の意見に同意だ。伏せた方がいいと思う」


次に意見を言ったのは春橋。彼の意見としては狼の存在。狼が自分の配役を言うと言うということは自殺も同然だと言うことから本当の配役は言わないと予想されるからだ。


「春橋の言う通り、人の能力を考えるとそうだよな。ただ退治が何を指すのかが問題だよな」


春橋の意見に補足したのは明夏だった。彼女の言った人の能力もまた問題だった。ルールでは狼は人を1人殺さなければならない、しかし自分が見つかれば退治される。


「それに対して犬と猫はバレタとしても安全が保障されているよな?」

「桃川、それは狼の能力が羊と人が対象だからか?」

「ああ、そうだよ。特に犬の配役はいなければゲームが進まなくなるしな」


桃川と青井の話を聞きながら真人は少し違和感を覚えたがそれは今はどうでもよかった。時計を見ると後15分で19時を指そうとしていた。

ここまでいろいろあったためか忘れていたがタイムリミットまであと少しになっていた。


「委員長!時計見てくれ、あと15分で19時だ。早くあちらのクラスに移動する人を決めないとペナルティが発生するぞ」


自分でも驚くくらいの声をだして真人は声を出していた。

その声に驚いたのか顔を青ざめているもの、無表情のもの、焦っているものとそれぞれの表情で真人を全員が見ていた。


「真人くんの言う通り、ひとまずはあちらのクラスに移動する人が必要だわ。話の流れから全員が公言することは不可能だと考えます。よって配役が「犬」の方、1人出てきてくれませんか?」


その声に手を挙げたのは太郎だった。


「委員長、俺、犬だ。信じれないならメール確認してもらってもいいぜ」

「いえ、その必要はありません。あと向こうに行く1人ですがどうしましょうか?」

「太郎が行くなら俺がいくわ」


即座に真人は立候補をした。あちら側がどうなっているのか知りたかったという事もあり、太郎とも話がしたかったからだ。


「わかりました。では、最初の移動は太郎くんと真人くんにお願いします」

「時間もないし、太郎さっさと行くぞ」

「ああ、みんな、またあとでな」

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