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RPゲーム  作者: ゆきたま
4/13

現実と非現実

キャラ紹介回。

このクラスは男女10人ずつの20名のクラスです。

個室から帰ってくると創大が血だらけの恰好まま、一人の女性の前に立っていた。


「委員長、お願いがあります。この場をまとめていただけませんでしょうか?」


委員長と呼ばれた女性は創大を涙目になりながら見上げていた。


「わ、わ、私がですが?なんで、なんで、なんでこんなのよくわかんないよ」

「あなたが一番適任だからですよ。クラスの委員長だからです。それ以上でも以下でもない」

「でも、でも、でも、何をしたらいいの?わかんないよ。わかんないよ」

「簡単ですよ。今からの方針を決めてください。ゲームにのって進めるのかのらずに脱出する方法を考えるのか」

「私が?ですか」

「貴方が独断で決めてもいいですし、多数決で決めてもいい。方法はどうでもいいんです。全員で同じ目標をもたないとなし崩しにクラスが崩壊してしまいます」


創大の言った通り、今周りを見てみると仲の良い者同士でグループを作りで固まり何やら相談をしているようだった。

カラーズは3人でまとまっている。先ほどのこともあってか少し暗い顔をしていた。

他は先ほど静止の声を上げた一花、二葉、三船、四河、未五のグループ。男子の中では名前と対比しバストサイズが1カップ上がっていく事からカウントアップガールズと呼んでいるものもいる。

後は男女2人ずつのグループの春橋、明夏、秋保、冬月。あとは席から離れず誰とも会話をしていない影夜と朝焼。


「…。わかりました。できる事はやってみます」


周囲を観察している間に創大が説得できたのか委員長が承諾をしていた。


「みなさん。聞いてください。これからどうするか決めたいと思います」


不安げな声が教室に鳴り響いた。

その声に反応してかほぼ全員が委員長に顔を向けた。


「委員長、どうするかってここからさっさと出るに決まってるだろ?」

「そーだよ委員長!はやく医者呼ばないといけねーんだよ!」

「ああ、黄村や緑谷のことがあるから!ゲームとかやってる時間なんてねーよ」


カラーズからの反応はやはりといったとこだった。


「えっと、他に意見はありますか?」


すっと手を挙げる姿がみえた。こんな時に律儀なことだ。


「一花さん。どうぞ」

「委員長、まずは現状把握が必要だと思います。今どのような状況なのか、何をしなければならないのか、優先順位は何なのかを」

「確かにそうだよね。あほみたいに行動する前にちゃんと考えないとね」

「ああん?ケンカ売ってんのかよ」


けん制するかのようににらみ合う赤松と三船。委員長がなだめつつ話を先に進める。


「確かに一花さんの意見は一理あります。赤松さんや青井さん、桃川さんの意見もわかりますがまずは現状を把握してからでも遅くはないんでしょうか?」


いろいろと言っていたがカラーズも最終的には委員長のいうことならと納得をしたようだった。


「しっかし、委員長ぱわーすごいな。創大、お前これ見越してたのか?」

「ん?当たり前だろ?俺たちの委員長だぞ。あの包容力とゴリ押しは誰でも首を縦に振るしかなくなるスゴ技なんだぞ」

「ほーほー、お前が人を褒めるとは。なるほどなー」

「太郎、お前の考えてることはわがるが勘違いだぞ。俺は客観的評価をしたまでだからな」


気持ち悪い笑顔の太郎を冷たい目線で見ている創大を眺めながら真人はスマートフォンの画面に目を移した。そこに映し出されていたのは配役と書かれた文章。放送が終わった際に送られてきたメールだ。

10月19日 誤字修正しました。

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