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一話

天崎紫。

それが、アタシの名前だ。

目付きが悪く、髪も親が外国人なので金色という見た目完璧ヤンキーやろうである。

そのせいか、小中と、友達ができなかった。

高校生になっても友達ができないと思った。

だけど、そんな想像はまったく予想できないことでうち破かれた。

工藤桜という少女によって。


昼休み。

アタシはいつもどおり、屋上へ向かった。

教室で昼休みを過ごしても良いのだが、席が真ん中というぼっちのアタシには大変過ごしにくい場所なので、いつも人がいない屋上に行くことにしている。

屋上につくと、いつもどおり人がいなかった。

アタシは昼飯を食べ、仰向けになり空をみやげた。

雲一つない空は青く澄みきっていた。

アタシは思った。

友達がほしい。

だが、できない。

原因はわかっている。

そして、それをどうにかできないことをアタシは知っていた。

「そろそろ時間かな」

ケータイで時間を確認してみると授業が始まるまであと少しある。

「んじゃ教室戻るか」

アタシは立ち上がると、屋上のドアが開き誰かが入ってきた。

アタシは誰か確認しようとして視線を向けた。

クラスメイトだった。

だが、名前は思い出せない。

彼女は周りを見渡しアタシを見つけると、こっちに向かって歩いてきた。

「天崎さん、話があるんだけどいい」

そういって彼女はアタシに視線を向けた。

黒くてつやがあるロングヘアに、綺麗に整った顔だち、傷一つない白い肌。

彼女は人形のように美しかった。

アタシはしばし彼女にみとれてしまった。

彼女はアタシがみとれていると、顔を覗き込んできた。

「わっ、あのなにかよう?」

アタシは内心をさとられないよう自然に答える。

うまく答えられたのか彼女はアタシを不思議がらず話を続けた。

「聞いてなかったの、話があるの」

ああ、そういえばそんなこといってたな。

でも、話てなんだ、クラスメイトだということはわかるが、話たこともない。

おそらくなんかの連絡だろうな、アタシに話かけるなんてそれくらいしかないだろうし。

「手短に頼むわ、時間ないし」

「そう……わかったわ」

彼女はそう言うと頬を赤く染めながら


「天崎さん、わたしと付き合ってください」


とアタシに告白した。

手直しをくわえました。

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