表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

面接


 「君ねー、僕は君、ダメだと思うよー」

 躰を揺らしながら太った副店長はアルバイトの面接をしている。

 「ハァ・・・」

 面接を受けているのは18歳の若者だ。副店長はこの若者のオドオドした感じが嫌いだった。

一言で言えば、商売を舐めている、と思った。こんな人見知りの野郎に接客業など出来やしない、と。

 「まーボクが君を採用するか決定するわけじゃないけど、店長も君のことはねー・・・、まぁ好かないと思うよねぇ。」

 「ハイ・・・」

 ハイかハァしか言わねえなんて。こんな若者が世の中に蔓延しているから俺たち中年が困っているんだろう。愛想笑いしかしねえガキめ。

 「君ねー、もっと返答ないの?」

 「ハァ・・・」

 「はぁ?」

 「ハイ・・・」

 もうだめだと思った。一番嫌いなタイプだった。イライラして貧乏揺すりもしてしまう、そりゃ。カタカナで「ハイ」や「ハァ」だけ。なんにも考えてない。思考停止している。

 「君、趣味は?」

 「・・・」

 「趣味は?」

 いちいち返答の遅いガキだ。と思ったら若造が声を出した。

 「ウィーピウィーピ」

 なんだ・・・?

 「ウィウィウィウィ」

 「はぁ?」

 「マンコマンコ」

 ついに狂ったか。なぜこんなキチガイ野郎を面接してしまったんだろう。電話で断っときゃ良かった。

 若者がバックに手を突っ込んで、キラリと光る包丁を取り出した。あっと思った瞬間、包丁は副店長の喉仏に突き刺さっていた。喉の奥から血が這い上がってくる。まるで水位が上昇するように。そして口から血の大噴火。

 「がはぁ、はぁぁ、あぁぁ」

 「ウィーピウィーピ」

 更に包丁が副店長のペニスを貫く。副店長は発声器官をやられてマトモに話せない。

 「ぎゃが」

 「ギャガギャガ ウィーピウィーピ」

 その後、躰を数度刺されて副店長は死亡した。

 「チーン」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ