第5話 俺と祭りと正体と
ー聖カンパニー創設50周年記念祭ー
ーカイsideー
「すみません…待ちましたか??」
と言って、隣に美人の女性とお揃いの着物を着たサクラがいた。
「いや、大丈夫だ。皆もちょうど来た所さ…ルイ以外。」
とカイが言った。
「またですか…。遅刻癖直して欲しいですね。あ、紹介しますね…此方の女性は、母です。可愛いでしょ??」
「サクラの母の愛です。一応、20歳後半です。好きな方で呼んでくださいね。」
ぺこりと頭を下げ、此方も下げた。
「じゃあ、愛さんって呼びます。少し待っててください。そろそろ来ますから…。」
周りから女性の黄色い歓声が聞こえた。「キャーキャー、かっこいい。」「はぅわぁ///」…etcetc。
「ほら来た。」
俺らの目の前に止まって…
「待たせたな。」
ールイsideー
「待たせたな。」
やっぱり、慣れないなぁ…この格好…。
「どちら様ですか?」
「誰⁇」
「誰ですか??」
やはり分からんか…。
早く説明しろ!!カイ!!
と視線を送った。
「俺達が知っている奴だぞ…これが分かんなかったら、奢りね。」
「「「!?」」」
サクラ、リン、ナズナが焦りだした。
「ルナ、落ち着け!!ここで暴露たら、ルナが奢りだぞ!!」
「ブツブツ…ブツブツ…成分が足りない…ブツブツ…抱き締めたい…ブツブツ…は!!私は何を!?」
何かルナが危ない気がする…違う意味で…
「誰だろう…こんな人いたっけ⁇」
「我、記憶…無。」
「私の知っている人で、カッコいい方は、カイさんぐらいしか思いつきません…。違った意味で…ブツブツ…。」
サクラ達が悩んでいる…
最後の方、聞こえなかったな…。
はぁー…何故分からないんだ??
声で分かるだろう…。
ああ、画面の皆様に祭りに行くメンツをご紹介致しましょう。
俺、カイ、ルナ、アカリ、サクラ、サクラ母、リン、ナズナの8人だ。
まぁ、大人数だけど…気にしないで…。
てか、まだ分からないのかよ…。
「3、2、1。はい、終了。お前ら奢りね。」
「「「ガーン( ̄◇ ̄;)」」」
orz状態になっていた…。
「正解を教えてくださいょ〜。」
と皆を代表して、リンが言った。
「んじゃ、本人から答えてもらおう。」
カイが答えろよ!!という視線をおくっが…スルーされた。
「ち、めんどくさいなぁ〜。俺は神風ルイだ。」
と言った瞬間、
サクラ達が人を殺せそうな鋭い眼で
「貴方が先輩の名を名乗るなぁ〜!!」
「我、怒。先輩、侮辱。貴様、殺。」
「ルイ先輩を侮辱しましたね…社会的に抹殺しましょう。」
…え?変装した俺って、こんなに尊敬されてたの?
嬉しいけど…カイ達助けてぇ〜。
あーーーーー…。
感想等お願いしますm(_ _)m