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6日目

昨日わたしはクラスメイトを殺した。殺す瞬間は少し快楽を覚えたが、今となっては震えが止まらない。いつかバレるんじゃないかという不安が、わたしを襲う。もう夢の中なのかさえわからない。今いる場所はお花畑じゃない。わたしは通学路を歩いていた。

「おい。」

肩を叩かれた。わたしはびっくりして振り向いた。なんと川崎自身から話しかけてきたのだ。

「え、あ、川崎さん。おはようございます。」

「お前、藤崎のこと殺しただろ。」

わたしは血の気が引いた。心臓を思いっきり握られた感覚がした。

「え、なんのこと?」

わたしは惚ける。

「なんならお前運転までしてたろ。俺ちょうど塾帰りだったんだよ。そしたら、お前が藤崎を殺す一部始終を見たんだよ。」

もう言い逃れできない。

ゆめ、夢ならば覚めてくれ。


ガバっ


わたしはベッドの上にいた。すごい量の汗をかいていた。結局さっきの出来事は夢だったのだろうか。しかし時間は夜だった。なんでこんな時間で寝てるんだろ。


ピンポーン


玄関のチャイムが鳴った。わたしはインターホンのモニターを見た。警察だ。川崎がわたしを警察に通報したってこと?わたしは怖くて開けられなかった。

「早く出ろよ、葵。」

母がいる。母はわたしに出るように催促してきた。もう、行くしかないんだ。

わたしは玄関を開けた。

「こんばんは。警察です。あそこの山に人が埋められる事件があったのですが、それについて何か情報を持っていたりしませんかね?」

警察ってこんなストレートに聞いてくるものなの?

「すみません。ちょっとよくわからないです。」

「ああ、そうでしたか。すみません。ご協力ありがとうございます。」

...まいた。警察を撒いたぞ。やっぱりあれは夢だったんだ。

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