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3日目

夢日記を書き始めてから3日がたった。そして3日目にして、状況が変わった。今日もお花畑のような場所にいて、白いアザレアがどんなもんだ、と言わんばかりに咲き乱れていた。空は雲ひとつない快晴で真っ青だった。状況が変わったのは、咲いている花の種類だけではない。なんとあの川崎からなんと告白されたのだ。青い春はアザレアを開花させ、わたしに恋を呼んだのだ。ああ、やはり美しい。こんな嬉しいことはない。夢ならば覚めないでほしい。もうこの世界にとどまり続けたいんだ。もう、現実世界とは...おさらばしたいんだ。あ、こんなこと言ってる場合じゃない。早く返事しないと。

「はい、y...」


答える前に夢は覚めてしまったようだ。わたしはとてつもない絶望感に殴られた。わたしの夢物語は、そのまま夢物語で終わってしまった。いやだ。いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ。わたしの人生に喜びというものはないのか。そんなのいやだ。少しでも、少しでもいいからわたしに喜びを恵んでほしい。


やっぱり神様はいなかった。存在しない友達、良好とは言えない川崎との関係、いじめてくるクラスメイト、いじめなんて気のせいと笑う親と先生。本当に誰も救いの手を差し伸べてくれない。こんなしょうもないことでわたしの人生をメチャクチャにしてきて、はらわたが煮えくり返る思いだった。こんなしょうもないちっぽけなみみっちぃ存在に、わたしの人生否定されてたまるか。いつかこいつらに復讐しようという想いで溢れかえる。その思いを抱きつつ、帰宅し母を殴った。今日もいじめの証拠を持って母に言った。なのに母は証拠を見ても、自作自演だななんだないって聞かなかった。だから頭にきて殴った。わたしは何も悪くない。実の娘が受けているいじめを、実質黙認する痛みのわからない母が悪いんだ。母は何も言わなかった。怒鳴りもせず、いじめを認めるわけでもなく、ただただ無言でわたしを見つめていた。今日は変なことばっかで、人生のモチベが低い。とりあえず今日は寝ようかな。

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