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欲望のデザイン

作者: 藤代京


 ふとYoutubeの配信等を見ていて思ったが、もしかして自分の欲望の形がはっきりしてない人って結構いる?


 薄暗闇を覗くようにはっきりしないけど、確かになにかある。


 欲望の形がシャープでビビットではなく薄明になっている人が多いと仮定しよう。


 その仮定にもとずくと見えてくるものがある。


 

 コンビニでもスーパーマーケットでもいいけど、カップ麺のコーナーで迷っているとしよう。

 どれにしようかな?状態な訳だ。


 そこで誰か、友達でも有名人でもいいけど、○○が旨いと言っていたのを思い出す。

 するとどれにしようかな?ではっきりしなかった欲望が○○にはっきりデザインされる。


 棚に○○があれば手に取るだろうし、なければ違う店に行ってみるか、となるだろう。


 欲望が他者にデザインされることで欲望の形が変わるし、それによって行動も変わるんだ。


 そういう視点で見ると世の商業活動のかなりの部分がぼんやりとした形がはっきりしない欲望に明確な形を与えることで成立していることがわかる。


 宣伝のキモは広く知らしめることではなく、ぼんやりとした欲望にシャープな形を与えることにあるんだ。


 購買欲求をそそるとかはその後。


 そこら辺をきっちり押さえてないとダメなんだ。


 


 いきなり話変わってブリティッシュ・ベイクオフとソーイング・ビーあるじゃん。

 ベイキングとソーイングのバトルロワイヤル番組なんだけど、両者ともに出場者が出場を機にそれまでのキャリアを捨てベイキングやソーイングを新たなキャリアに選ぶ人がちょこちょこいるよな。


 銀行員やめてソーイングの店開いたりとかさ。


 今回のブリティッシュ・ベイクオフの優勝者なんか法学部を首席で卒業したのに、卒業後の進路がパティシェだぜ。


 これも根底には欲望のデザインがあるように思える。


 自分の頭のなかにあるああしたいこうしたいを実際に自分の手で形にしていく。


 これってさ人生の最後に、悪くない人生だったと思うための最短の道なんではないか?


 そう思う。



 

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