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スペツナズ

スペツナズ


特殊部隊です。

そのまんまですね。


スペツナズ自体が特殊部隊を表す一般名詞扱いなので、イメージとしてはアメリカの各警察で組織されているSWATと同じで、グリーンベレーやSASといった特定の部隊を指した名称ではありません。


有名どころでは、スペツナズオブスペツナズとも言える部隊として「アルファ」が存在しますが、こいつらはFSB隷下の超エリートで、事実上プーチン直属の部隊になり、正直、この戦争で何をやってるのかはよく分かっていません。


対して、比較的私達が目にする機会のあるTheスペツナズは参謀本部指揮下の部隊で、旅団規模のパッケージで運用されています。


こいつらも一応国軍ではエリートの端くれですが、開戦以降良いとこ無しの状態。

キーウ侵攻当初の空港制圧は上手く行かず、イジュームでは殿をやらされて一部部隊が全滅。

部隊を再編すれば、残存兵力だけなら旅団規模の数になるかも知れませんが、純粋な戦闘要員がどの程度残っているかは怪しいところです。


斬首作戦では、このスペツナズが成否を握ります。

しかし、電光石火の奇襲を成功させるにはエアボーンやヘリボーンによる突破が必須で、防空網を固めつつあるキーウにヘリを突っ込ませるのは、もはや自殺行為に等しい。


プーチンが子飼いのスペツナズ「アルファ」や「ヴィンペル」のカードを切っても状況を覆すことはできないでしょう。

どれほど優秀な特殊部隊であっても、無理筋の作戦(Mission Impossible)を成功させられるのは映画の中だけ。

特殊部隊の隊員は一人が一軍に匹敵する、、、と言う評価は一面の真実ではあります。

しかし、それは隊員個人の能力が一軍と同等という意味ではなく、グリーンベレーなどの例が示す様に、現地の民間人を訓練し、組織化することにより得られる戦力に由来しています。


余談ですが、私の年代で特殊部隊隊員と言われて思い浮かぶのはメイトリクス大佐かランボー君、それにスネーク先生あたりでしょうか。

ちなみに、バネ仕掛けでナイフが飛び出す逆黒ひげ危機一髪のスペツナズナイフ(劇中で大佐が使用)はスペツナズでは使ってません(多分)。

後、使える物は何でも使う特殊部隊でもダンボールは被ったりしないと思う(多分)。


さて、ロシアに対するウクライナ側の特殊部隊はどうなっているかというと、ウクライナ版「アルファ」や警察系の「ベルクト」などが存在していましたが、2014年のウクライナ騒乱時にウクライナ派と親露派に分裂し、親露派は政変に敗れたヤヌコーヴィチらに従い武装勢力として東部やクリミアに向かいました。

まぁ、親露派も何も親玉のヤヌコーヴィチを始めロシアの工作員みたいな連中が主流だったようなのでお察しです。


結果的にウクライナの特殊部隊は再編され、「アルファ」は存続していますが、「ベルクト」は解体されています(親露派ベルクトは現在もロシア支配下の地域で「ベルクト」を名乗って活動しているハズです)。

現在は、「アルファ」を中心とした幾つかの特殊部隊がSASなどの指導を受けて活動しており、ゼレンスキー警護や破壊工作などに当たっているでしょう。


ウクライナの「アルファ」は、装備や戦術において既にスペツナズと言うより西側特殊部隊に近い。

キーウ攻防戦が起きるなら東西「アルファ」対決が勃発するかも知れません。

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