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ウクライナ製ドローン?

ウクライナ製ドローン?


ウクライナ戦ではウクライナ・ロシア共に様々なドローンが活動しています。

ロシア国内では12月5日、6日と連続して二つの軍事基地において爆発が起きており、ロシア当局はソ連製ドローンを使ったウクライナの攻撃、と発表。

ドローンは撃墜したが駐機していた爆撃機が破損したとしている。


しかし、幾つかの映像を観た限りでは、例によって発表内容に信憑性は皆無。


5日未明のものらしき映像では地表付近で爆発が起きているように見えます。まぁ、これをロシアでは撃墜と言うのかも知れませんね。


ソ連製ドローンとはツポレフの無人偵察機を指しているようですが、これは40年以上前の機体で既に退役して久しく、ウクライナ軍が偵察機として再利用していますが、これで基地を攻撃したと言われると若干の疑問があります。


同偵察機は軽戦闘機程度のサイズ感で、中高度をジェットエンジンで飛行するのでレーダー網にも容易に引っ掛かるでしょう。

偵察機として一定の夜間作戦能力は獲得しているとは思いますが、40年前の無人偵察機がロシア領内を600kmも侵入して軍事基地に突入したとか言われると、、、、、、え?ロシア軍ならさもありなん?


正直なところ、ウクライナ侵攻以降、ロシア軍は評価の底が抜けた状態なので、ロートル無人偵察機に防空網を突破されたというのも、あながち嘘と言い切れないのが、なんともはや、、、

あぁ、どうでも良いことですが、ロートルは英語じゃなくて中国語です。


このロシア領内の軍事基地で起きた爆発は、ウクライナの手が、国境を越えもはや首都モスクワにすら届く事を示しています。

その手段は判然としませんが

・未公開のウクライナ製カミカゼドローン

・パルチザン

のどちらかではないかと思っています。後、一応、ロートル無人偵察機の可能性も残ってますね。

この調子だとタバコの火の不始末とか言われても有り得る話なのが、ロシア軍の没落ぶりを物語っています。


今回の爆発がウクライナ側の活動によるものだとするなら、その目的も幾つか想定されます。

一番の目的は、ウクライナ国内のインフラに対するミサイル攻撃への牽制でしょう。


現在、ウクライナを攻撃しているミサイルの多くは爆撃機から空中発射される巡航ミサイルで、爆撃機は今回爆発が起きた基地などから出撃しています。

ロシア領内などから発射されるミサイルやカミカゼドローンによるロングレンジ攻撃は、事実上ウクライナ全土が標的(言うまでもなく意図的な民間ライフラインへの攻撃は国際法違反ですが)であるため、全て迎撃することは事実上不可能です。


アメリカは迎撃用地対空ミサイルとしてペトリオットの供与を約束しましたが、当然ながら全土をカバーできるものではありません。


私は、日本においてペトリオットが配備を始めた際、某分屯基地においてペトリオットについてお話を伺う機会がありましたが、要求通り全て配備されたとしても全てのミサイルを迎撃することは最初から数的に不可能であると説明を受けました。

まぁ、これはもう30年も前の話ですが、現在も大きく変わってはおらず、ミサイル防衛とは技術的にもリソース的にも難しい問題なのです。


対抗するためには、現在、日本においても課題となっている敵基地攻撃能力が不可欠です。

これ自体は議論の余地が無いと言って良い。


ウクライナ軍は、ご存じのとおりロシア領内への攻撃を行わない事をアメリカと約束しています。

しかし、これはハイマースなどのアメリカが供与した兵器を使用した場合の話です。


当然ながら、ウクライナが自国で製造した兵器の使用を制限するものでは有りません。

ウクライナが射程数百から千kmに達するカミカゼドローンを製造したのであれば、間違いなく使うでしょう。そのための兵器なのですから。


今回の爆発を本格的な「攻撃」ではなく、「牽制」と見ているのは、規模が比較的小さいからです。

基地攻撃を目的とするのであれば、一気に集中して行うべきで、今回の爆発では破壊するという意思が徹底されていません。

爆発による破壊が小規模にとどまっているのは、牽制、即ちミサイル攻撃を抑制すると共に戦闘のエスカレーション望まないという意思表示にも思えます。


ロシアが牽制の意図を汲み取り、インフラへの攻撃を抑制しなければ、次からは色んなとこが本格的に爆発するかもね。

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