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チェンジオブペース

チェンジオブペース


サッカー日本代表、W杯グループリーグ1位通過おめでとうございます。


しかし、左足があれほど世界中でクローズアップされたのはMF三笘が初めてではないでしょうかね。

ルール上は、真上から見てライン上にボールが残っていればインプレーとなりますが、ボール自体はライン外に接地していましたから、特にフィールド側からはボールが出ているように見えたと思います。


物議を醸すのは当然ですし、この結果にグループリーグ突破が左右されるドイツにしてみれば、納得し難いものなのは仕方ないところでしょう。

しかし、FW前田の坊主頭をVARがボールと誤認したとか主張するのは止めて差し上げろ。


私がグループリーグの3戦を観て感じたのは、日本代表は交替カードによってチェンジオブペースの状況を作り出している。これがジャイアントキリングの一因となった。というもの。

簡単に言うと、緩急の差で相手を混乱させる戦術を採ったように見えたのです。

これは、単に交替した選手のスピードが速いのでは無く、チーム全体のペースを変えている様に見えました。

0-1で敗れたコスタリカ戦においても、前半までの動きと後半直後の動きは、パスを送り込む先やプレスの位置が異なっており、結果としては得点に結びつかなかったものの、充分に機能していたと思います。


チェンジオブペースは奇襲であり、ハマれば強力ですが、一定以上我慢の時間が必要ですし、効果が長時間保つものでも無く、警戒されているとさらに効果は激減します。


まぁ、これも素人のオッサンの言うことなのでサラッと聞き流して頂きたい。


チェンジオブペースは様々なスポーツに活用されていますし、未活用の多くのスポーツでも有効である可能性があります。

言うまでもなく、戦争においても、チェンジオブペースは奇襲の概念に包含される形で古来より使われてきました。

(またもや無理矢理ウクライナ情勢にサッカーの話題をねじ込んできたな、とか言わないようにお願いします。)


軍事活動では偵察時に求められる情報(厳密に言えば、偵察で得られた生のデータは分析の過程を経て初めて情報と呼ばれます)をSALUTE(=サルート、5W1Hの軍事版とお考えください)の形で報告させます。

これは、敵性勢力の行動を把握し、目的を類推し、対応を決定し、行動するためです。

逆に言えば、自軍の規模、位置、兵種、速度、装備などを誤認させる事が敵の予測を欺く基本になります。


中でも速度は、三次元の戦闘空間に時間軸という要素を加える重要な役割を持っており、速度の優位は往々にして他の優位性を覆す場合があります。

しかし、当然ながら速度には物理的な限界があり、向上・改善は簡単ではありません。

このため、速度を含む兵器の主要諸元は軍事機密であり、公称値が実態と異なる事例も多い。


この様に速度を偽ったり、チェンジオブペースを行うのは、相手の予測を超える事が戦争では求められるからです。

これは、中国では二千五百年も前に孫子によって明らかにされており、人類はこの原則を無数の戦場で実践し、ジャイアントキリングや劣勢からの挽回に役立ててきました。


その集大成の一つがOODAループであり、駄目な見本がロシアのトップ連中です。


戦争でスタンドプレイをかまし、結果も出ないうちから勝ち名乗りを上げる。

こんな痛々しいのがプーチンの後釜候補に挙げられているってのはロシアンジョークなんだよね?

アネクドートとか、体制への皮肉が効いてて面白いよね。はははははは。

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